新ブラジル人同士の対決だ。17位草津がセカンドホームとなる熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に19位岐阜を迎え撃つ。草津は前節首位甲府に敗れたものの、新外国籍選手アレックス ラファエルを投入した後半は猛攻をみせ、今節への期待を抱かせた。一方の岐阜は6試合連続勝ちなしとなっているが、「ストライカー募金」で獲得したアブダが虎視眈々とゴールを狙う。今ゲームは、双方のバイタルエリアでブラジル人が闊歩する。
草津が6月下旬に獲得したアレックス ラファエルは、スピードに乗ったドリブルが武器のサイドアタッカー。デビュー戦となった前々節福岡戦では後半34分にピッチに出ると、その2分後のファーストプレーで衝撃のパフォーマンスを魅せた。センターライン付近で相手DFからボールを奪うと、相手GKの位置を確認して約40メートルのロングシュート。来日初シュートで華麗にゴールネットを揺らし周囲の度肝を抜いた。
前節甲府戦は2点ビハインドとなった後半スタートから前線で起用されると、ゴールへ向かう意志を前面に出したプレーでゲームのリズムを一変させた。後半34分には、リンコンからのパスをゴール正面で受けて相手をひきつけると、後列から攻撃参加してきた松下裕樹へボールを落として、松下のゴールをアシストで演出。まだ完全にチームにフィットしたとは言えないが、来日2試合で1ゴール1アシストの結果を残しその能力を誇示した。
ヘベルチのC大阪への移籍も、アレックス ラファエルにとって刺激となっている。キャリアアップを夢見てJリーグへやってきたが、チームメイトのJ1移籍は大きなモチベーションをもたらす。アレックス ラファエルは「ヘベルチとは『次は一緒にJ1でプレーしよう』と、約束して別れた。自分もザスパで結果を残してサッカー選手としての可能性を広げたい」と野心をみなぎらせる。
一方、シーズン序盤に得点力不足に悩んだ岐阜はサポーターから補強資金を募る「ストライカー募金」で新ブラジル人FWアブダを獲得。U-17ブラジル代表に選出された経歴を持つストライカーは、デビュー戦となった大分戦の後半13分にペナルティエリア内で左足を振り抜き、技ありの初ゴール。自らのJ開幕戦で最高のスタートを切った。
草津の副島博志監督は「アブダは、うちのリンコンのようなポストプレーヤーだが、映像だけでは分からない部分もあるので守備陣は注意が必要だ。彼が入ることによって岐阜の周囲の選手の運動量が活きてくるだろう」と警戒を寄せる。草津としてはアブダの特長を消すことが勝利への近道となる。
草津、岐阜ともに地方の小規模クラブとしてJ2を戦っているが、決して恵まれているとはいえない環境でブラジル人プレーヤーを獲得しシーズン後半へ臨む。アレックス ラファエル、アブダの起用法は現時点では分からないが彼らのパフォーマンスがゲームのカギを握るのは確実。今ゲームは、お互いのブラジル人新戦力がゴールに近い位置でプレーしたチームに勝点3が転がり込むだろう。
以上
2012.08.10 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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