「今、負ける気がしない」
最近よくそう話すのは、横浜FMの富澤清太郎だ。確かに、リーグ戦13試合連続の無敗ロードを歩んでいる。ただし、「その割には勝点が伸びていない」(小林祐三)のは、試合巧者ぶりを発揮できないからこそ。直近5試合を振り返ってみると、3−0で快勝した19節・清水エスパルス戦以外、4試合とも80分台に失点を許し、そのうち3試合がドローに終わっている。これはもはや偶然ではないだろう。現在7位。上位に顔を出すためには、克服しなければいけない最重要な課題である。
「最後の5分、10分のプレー(戦い方)を、もう少し明確にしていかないといけない」
87分に追いつかれ、2−2で引き分けた前節・ベガルタ仙台戦後の中村俊輔の見解である。今節のアルビレックス新潟戦では、いかに“試合を終わらせるか”に注視したい。
15位の新潟もリーグ戦2勝3分と、ここ5試合負けていない。柳下正明監督就任後、戦前の“予習”をしっかり行っているように感じる。
例えば前節の柏レイソル戦(1−1)なら、柏のストロングポイントであるレアンドロ ドミンゲスとジョルジ ワグネルを、両サイドハーフがプレスバックして包囲網を張り、前半は失点シーン以外、ほぼチャンスを与えなかった。また「ゲーム前に相手のウイークポイントをインプットして、そこを使う意図が見られる」(柳下監督)ため、カウンターのクオリティが高まっている。残留争いゾーンから中位を狙う布石は、着実に打たれているようだ。
しかしながら今節は、正念場を迎える。攻守の中枢である本間勲とブルーノ ロペス、さらに前節に同点弾を決めた矢野貴章の3人が同時に出場停止という非常事態。この試練を乗り越え、先の柏戦ではお預けとなった、J1通算100勝達成を目指す。
今季の両チームの対戦成績は、2戦ともスコアレスドロー。6月9日、ヤマザキナビスコカップでの対戦では、横浜FMが17対4とシュート数では圧倒するも、新潟GK東口順昭の好守にチャンスを阻まれ、DF陣に粘られた印象がある。とはいえ、今では「あの時よりもウチは戦術のベースが積み上がっている。自信も付いている」(富澤)と前向き。それは新潟も同じだろう。戦いの舞台は、2か月前の激突と同じニッパツ三ツ沢球技場だが、今回こそスコアが動きそうな予感が漂う。
両チームの攻撃のオーガナイザーは、前節、渾身のミドルを決めた横浜FM・中村と、出場停止明けの新潟・ミシェウ。お互い携える推進力あるサイドバックの攻撃参加を、タメを作るボールキープやタイミング良いパスで引き出したいところ。その回数が多い方が、試合を掌握するはずだ。
以上
2012.08.10 Reported by 小林智明(インサイド)
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第21節 横浜FM vs 新潟】プレビュー:“負けない”横浜FMに中枢3人を欠く新潟が挑む。今季3度目の対決で決着はつくか!?(12.08.10)
- natsuyasumi2024
- jwc2024
- 国立20240914
- pari olympic2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグ 2023-24
- はじめてのJリーグ
- 2024天皇杯
- seasonreview2023 Jリーグ1年の振り返り(別ウィンドウで開く)
- シーズン移行の検討
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2023 移籍情報
- 大会概要まとめ
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE