今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第27節 岡山 vs 熊本】プレビュー:ミラーゲームとなるのか否か。両チームの熱いバトルが期待される一戦。(12.08.05)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ともに走りきることが身上で、同じフォーメーションを採用していることもあって、岡山と熊本の対戦はミラーゲームになりがちだ。過去の対戦成績は、09年が1勝1分1敗、10年が1分1敗、昨年が1勝1敗、今年の第10節(4月27日)のゲームはスコアレスドローに終わっている。4年目の2度目の戦いに、貸し借りなしのイーブンな立場で臨むことになる。

前節、岡山はホームで千葉と対戦し、0-1で敗れた。前半はボールをシンプルに縦に入れることを意識し、後半はパス回しからサイドを起点とするなどゴールに迫ったが、得点を決めることは出来なかった。後半戦に入ってからは未勝利で、得点は第22節京都戦(7月1日)の1点のみ。6月13日の町田戦から7戦勝利がない状態だ。対する熊本は、第23節岐阜戦の勝利で6戦無敗の3連勝とした後、京都、東京V、徳島との対戦に敗れている。両チームともにゲームの主導権を握る時間帯を作るが、決めるべきところで決められないうちに失点しまう、「内容はいいが結果のついてこない」ゲームが続く中で、欲しいのは先制点である。

熊本は、柏から期限付き移籍で加入したFW北嶋秀朗が前々節から2試合連続で出場。同じく柏から期限付き移籍中で、現在10得点を挙げている武富孝介、そしてベテランの藤本主税、熊本で2年目の齊藤和樹、6年目の西森正明ら、様々な強さを持ったプレーヤーが戦術に沿って選び出される。この2試合では、北嶋のボールを引き出す動きから決定機を作り出し、北嶋が収めて、武富が飛び込む形や、左ワイドの片山奨典からのクロスからチャンスを作り出している。また前節徳島戦では、藤本を投入後、4-4-2のフォーメーションに変えている。DF廣井友信が出場停止の今節も4バックにする可能性はある。

熊本が3バックを採用するなら、ゲームのポイントのひとつは、ワイドのスペースの使い方となる。「そこの使い方で、押し込む展開になるか押し込まれるかになると思います」と話すのはDF植田龍仁朗。岡山・影山雅永監督も熊本・高木琢也監督も戦術はたっぷりと用意しているに違いない。影山監督は、今回のゲームはどれだけの闘志を見せられるかがポイントだと話す。「苦しい試合になると思います。だからこそ、ゴール前でねじこむとか、相手を振り切って点をとりたい、何が何でも、という気持ちが勝負を分けると思います」。

同じことを熊本側も考えているかもしれない。高木監督は、北嶋に90分間走り切ることを要求すると同時に、周囲の選手にも北嶋のレベルに合わせることを要求している。きっちりとした守備の構築とハードワークをベースに、キックオフ時には30℃越えが予想される気温の中で、ゲームは足元へのプレスの掛け合いから始まることになるだろう。

柏ユースで武富と同期の岡山のボランチ・仙石廉は、「北嶋も武富も注意すべき選手だが、熊本はそれだけのチームじゃない」と話す。「前回の対戦の時も立ち上がりから激しく押し上げてきて、球際も強い印象がある。そういったものをかいくぐったり、バトルで負けないようにしたい。やることは特別変わらないです」。8月4日・5日に開催される岡山の夏祭りをさらに盛り上げる一戦となるに違いない。

以上


2012.08.04 Reported by 尾原千明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

FIFAワールドカップ・アジア最終予選
2024年10月15日(火)19:35 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/14(月) 00:00 ハイライト:松本vs金沢【明治安田J3 第32節】