西野朗監督が神戸に就任して以来、何度となく記者陣から聞かれてきた質問がある。“今のG大阪をどう思われますか?”。この質問の中には、概ね自身が築いてきたチームがもがき苦しんでいるが…というニュアンスが含まれている。その度に西野監督は「(少し間をおいて)まぁ、うれしくはないよね」といった内容のコメントを残してきた。
現在、G大阪は17位。直近のヤマザキナビスコカップ柏戦(7月25日)も1−3で敗れるなど依然として苦しい戦いを強いられている。この柏戦ではシステムを4バックから3バックへとシフトし、新加入のレアンドロを後半から投入するなど復調へのトライを続けた。そのレアンドロのプレーについて、G大阪の松波正信監督は「相手に脅威を与えるプレーは何度かできていた。これからに繋がるパフォーマンスだった」と評している。中2日という短期間では難しいかもしれないが、藤春廣輝や倉田秋らスピードのある選手とうまくフィットすれば、レアンドロはさらに生きてくると思われる。結果さえ出れば、強いG大阪が戻ってくる“兆し”はある。この神戸戦は西野監督との戦いよりも、浮上のきっかけをつかむ意味で重要なゲームになりそうだ。
一方の神戸は、ここ2試合で勝利は無いものの、前々節は当時首位だった仙台を最後まで追いつめ、前節の大宮戦では大久保嘉人をケガで欠きながらもアウェイで貴重な勝点1を挙げた。堅守速攻スタイルを残しつつポゼッションを織り交ぜる西野監督の考えもかなり浸透し、ボランチの橋本英郎が復帰したことでパス回しの質も上昇傾向にある。
その橋本にとっても今節は古巣との1戦。「ガンバは僕が中学からいたクラブですし、あんまり下(下位)にいるのは嫌ですね。でも、神戸は上にいかないといけない。(古巣対戦について)僕は開幕戦で一度クリアしているので、今回はリラックスできている。それに気持ちは監督が背負ってくれていると思うので、僕らは試合に集中するだけですね」
とはいうものの、西野監督は「(G大阪戦について)普段は意識していないけれど、聞かれれば気にするくらい。(イチローの移籍会見風に)まぁ、この間で察してもらえれば…(笑)」と感情を明確な言葉にはしない。
ただ、今週火曜日の二部練習も翌日の午前練習も相当ハードだったらしく、ある選手によれば「この練習を見れば…ね。(監督が)燃えていないはずがないでしょ(笑)」とか。
7月16日の宮本恒靖引退試合でも、神戸フレンズとガンバフレンズとのフレンドリーマッチでは、半ばガチンコ勝負の様相を呈していたくらいだから、お互いにこの一戦を早くから意識してきたことは察しが付く。関西ダービーはいつも熱いゲームになるが、今節は“いつも”以上になるのは間違いなさそうだ。
以上
2012.07.27 Reported by 白井邦彦
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