Jリーグヤマザキナビスコカップは予選リーグを終えて、各グループを突破したチームにACLを戦っていたチームを加えてホーム&アウェイのトーナメントが始まる。そのうち仙台とF東京が激突する一戦は、チーム史上初の準々決勝突破を狙う仙台と、2度の同大会優勝経験を持つF東京の策が見ものの好カードだ。
両チームともリーグ戦を戦うなかで負傷者が出るなど苦しいチーム状況を迎えているが、チームとして組織力のベースをしっかり持っているだけに、新たにチャンスを得た選手がその組織力をしっかり機能させられるかどうかが勝負のカギを握る。週末にリーグ戦を控えているなかで、どのような選手の組み合わせがこの週中のカップ戦では見られるか。特に主導権争いが熱くなりそうな中盤の構成に注目したい。
F東京は負傷者の離脱に加えて徳永悠平、権田修一といった守備陣がロンドン行きで不在のために、構成の変わる最終ラインのためにも中盤では守備のバランスにもいつも以上に気を使うことになりそうだ。直近の公式戦であるJ1第18節では長谷川アーリアジャスールが攻撃的ポジションで起用されたが、米本拓司がロンドンから帰国間もない中で起用されるかどうかは不透明なために、今回は長谷川をボランチに回すことも考えられる。同じくボランチに入りそうな高橋秀人は、21日に開催された東日本大震災復興支援2012Jリーグスペシャルマッチで45分間安定したプレーを披露。良好なコンディションでこの試合にのぞめそうだ。高橋と組むボランチが中盤のバランスを制御できるかどうかが見どころとなる。
一方、仙台の中盤では角田誠と富田晋伍が負傷で離脱中。第18節名古屋戦でコンビを組んだ田村直也と松下年宏を中盤の底に置き、リーグ戦で好調な梁勇基と太田吉彰を二列目に配する組み合わせがファーストチョイスとなりそうだ。松下は名古屋戦で手応えをつかんだことも振り返りつつ「もっと高い位置でボールを回していければ主導権を握れるはず」という反省も忘れなかった。「けが人は多いのですが、相手のタイプに合わせたベストの組み合わせでいきます」という手倉森誠監督の言葉通り、仙台はF東京戦を前にした戦術練習では多くの組み合わせを試した。特にFWの入れ替えは頻繁だったために、中盤の選手は前線のタイプが変わってもそれに応じたボールの供給や飛び出しなどの連係が求められる。
また、連戦の消耗を考えれば若手選手がこの中盤に投入される可能性も高く、特にルーキー・奥埜博亮は2列目とボランチと両方でプレーが可能。予選リーグの広島戦ではボランチでの先発出場を経験済みで、どの時間帯に投入されてもチームに勢いをもたらす存在となりうる。
中盤を中心とした駆け引きが熱くなりそうなこのゲーム。勝って8月8日の第2戦に向けて弾みをつけるのはどちらだろうか。
以上
2012.07.24 Reported by 板垣晴朗
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