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【J2:第25節 松本 vs 岡山】レポート:ミスで主導権を失った岡山、チャンスを逃さずに流れを引き寄せた松本。そしてゲームは予想外のスコアに。(12.07.23)

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プレビューにも先述したとおり、岡山のストロングポイントは堅守である。しかし、この日の最終スコアは3-0という結果となった。スタッツを見ると、シュート数もほぼ倍(松本:14本、岡山:8本)となったが、試合展開そのものは反町康治監督が「どっちに転んでもおかしくない試合」と指摘するものであった。

前半は岡山のゲームだった。「ボールは支配していた」(竹田忠嗣)、「リズムは出来ていた」(千明聖典)と岡山の選手も振り返るように、得点の匂いが漂うチャンスを作る。11分に関戸健二が裏に抜けてペナルティエリアへと切り込めば、25分には川又堅碁がバー直撃のヘディングを見せるが決めきれない。このピンチを乗り切った松本はようやく前を向く機会が増え、41分にはゴール前に攻め込む船山貴之へのファウルで竹田にイエローが出るが、このカードが2点目の伏線となる。
その3分後、前半終了間際に千明のファウルから、ゴール前の良い位置でFKのチャンスを得る。キッカーとなったのはこの日出場停止となった喜山康平に替わって先発起用された大橋正博だった。「イメージ通りのキックが昨日から出来ていた」との言葉通り、息を呑むようなキックがゴールへと突き刺さった。こうして、「主導権は握りながらも、ゲームの流れを持ってこられなかった」と影山雅永監督が唇を噛む展開で試合を折り返す。

後半、澤口雅彦に替えて石原崇兆を投入。1点ビハインドの岡山は早目にカードを切ることで悪い流れを断ち切ろうと試みる。もちろん前半が良い出来ではなかったことから、反町監督も「ハーフタイムにかなりシーンとすることを言って送り出した」と兜の緒を締めなおして、残り45分に挑んだ。この発破が奏功し、勢いは松本に。幾つかあったチャンスはフィニッシュの精度の問題もあり惜しくも逃したが、68分にユン・ソンヨルからの縦パスを受けた船山が岡山DFを背負いながら抜け出し、そのまま左足で追加点を決める。「あそこは紙一重。とられてもおかしくなかったがその中で決めることが出来た」と船山が胸を張れば、「船山の個人技にやられた。前半にカードを貰っていたので、後半は難しい対応だった」と竹田が心中を吐露する。ダメ押しの3点目も船山のFKから。「狙い通りといえば、狙い通り」という弾道の低いキックは中林洋次の眼前で落ち、雨で濡れる芝でスリッピーになったボールを中林がファンブル。これを塩沢勝吾が冷静に押し込んだ。

試合後の記者会見で反町監督は堅守の岡山に対抗する術として、「岡山の失点が少ないのは、横に逃げさせるようなディフェンスをしてくるから」と種明かしをした上で、縦へのパスを意識したことが2点目を生んだと語った。またスリッピーな芝も味方につけることに成功。結果的にそれらのチャンスを逃すことなく得点に繋げた松本がホームで前半戦の雪辱を果たした。一方、アウェイの岡山は良い形を再三作りながらも生かすことが出来なかった。野澤洋輔の好セーブもあったが、エース川又は無得点に終わり、パワープレーを期待されたチアゴも持ち味を発揮することは出来ずじまい。何より「自分たちのミスで流れを自分たちに持ってくることが出来なかった」と影山監督が総括するように、試合自体は破綻していなかったものの、細かいミスを最後まで修正が出来なかった岡山は悔しい結果となった。

以上

2012.07.23 Reported by 多岐太宿
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