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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第25節 京都 vs 愛媛】プレビュー:8試合ぶりに白星を挙げた京都が、愛媛を迎え撃つ。前回対戦からひと月ぶりの決戦。京都はリベンジを果たせるか(12.07.22)

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京都が3週間ぶりに西京極に帰ってくる。アウェイ2連戦目では熊本相手に勝利。8試合ぶり、およそ一月半ぶりの白星となった。「内容と結果」、この両輪を力強く駆動していく。第25節、京都、愛媛をホームに迎え撃つ。

前節の熊本戦。大木監督は「よく我慢してくれた」と振り返る。守備での我慢も、もちろんあるが、攻撃でも我慢できたという意図もある。
第23節の千葉戦。先制を許したシーンは中盤でボールを奪われてのカウンターだった。ボールを受ける選手がおらず、ボールを持ってしまったということである。攻撃に出ることはポジティブなことだが、皆が前がかりになることはボールホルダーの孤立という危うさも孕む。
その反省も含め、熊本戦、攻撃時に全員が前傾姿勢にならない様に「我慢できた」という意味もある。安藤淳は熊本戦を振り返り「守備から入るという今までの通りのポジショニングでできた。後ろから入る方が自分の持ち味も出ると思う」と話す。

前節の試合後の会見で、熊本・高木琢也監督は対京都の戦術について明かした。「ワイドのプレーヤーを3枚のDFの横に下げるのではなく、内側へ入れることによって中盤を厚くできる」。現実的で納得できる対策だろうが、見方を変えた考え方も提示できる。
熊本は守備時、3バックに1トップだった。つまり、ディフェンスラインからFWの間の中盤は6人となる。京都は攻撃の際、サイドバックを活用するので、2センターバックに2トップで、中盤を6人にできる。中盤の枚数は同数だ。ここに、京都が2トップの1人が落ちてボールを受ければ中盤は7人になる。数的優位を作れるのである。実際は、京都が相手を攻め込むのは数の理屈ではない。だが考え方、視点を変えると京都の攻撃の方が有利になる。相手がどう守ろうと、「京都は京都の攻撃」で相手を崩しにかかる。要は「相手はボールを必死で奪いにくるが、京都の選手はやる事をしっかりと把握している」状況を作ってしまうことだろう。人数をかけてボールを受けて「相手をいなしつつ相手を崩し、難しくなれば、また相手をいなす」。その状況の中でどんなアイデアを出してゴールに迫るか。「観ている人を驚かす、また、唸らせる」そんな場面を何度作れるか、大いに期待したい。

相手の愛媛はおよそ1カ月ぶり(6/13以来)の対戦。前回対戦では煮え湯を飲まされた。チョンウヨンは「アウェイでは削られ、そして負けてしまった。今回は絶対にいい試合をしたい」と意気込む。
「縦に早いという印象ですね」とは大木武監督。「まず縦、そこからアクションを起こし、第二波、第三波という感じ。より縦に速い」と、愛媛の印象を話す。前回は、愛媛が非常にコンパクトな陣形を保ち、京都は裏を狙う攻撃を多用した試合となった。今節はどうかという思いは強くなるが、大木監督は釘を指した。「そういう部分ばかりじゃないでしょう。切り替えの部分であったり、もっと大切にしなくてはならない部分もあるでしょう」と、自分たちがやるべき事についての徹底を計る。

同じ相手に二度負ける訳にはいかない。第16節・北九州戦以来の「西京極勝利」を目指して、京都の選手がどんなサッカーを表現してくれるか、楽しみだ。

以上

2012.07.21 Reported by 武田賢宗
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