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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第25節 千葉 vs 甲府】プレビュー:激戦必至の上位対決で千葉は甲府のカウンター攻撃を阻止し、サイドを攻略して『首位チームは勝てない』ジンクス破りに挑む。(12.07.22)

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2位で迎えた前節(第24節)で、横浜FCにMF兵働昭弘のゴールで1−0と競り勝った千葉。前節は首位の大分が湘南に敗れ、千葉と同勝点の東京Vの得失点差が千葉を上回らなかったため、千葉は第19節終了時以来の首位に立った。そして今節、千葉には断ち切りたい悪しき流れがある。千葉が第20節で東京Vに敗れたように、第16節から首位チームは2分7敗とまったく勝てていないのだ。もちろん千葉の目標は最終節終了時に首位に立ち、J2優勝でJ1に昇格すること。だが、今節で『首位チームが勝てない』ジンクスを破って連勝していけば、稀に見るJ1昇格争いの大混戦から抜け出せる。

ましてや、今節の相手は順位こそ5位だが千葉とは勝点差がわずか2の甲府。前回対戦(第18節)では、千葉が甲府の点取り屋のFWダヴィをうまくマークして抑えたこともあり、2−0(得点者はMF米倉恒貴、DF山口智=PK)で勝った。それだけに、甲府は「1シーズンに2回も同じチームには負けられない」と強い意気込みでやって来るようだ。また、千葉の甲府との昨シーズンまでの対戦成績は、J1リーグ戦では3勝1分だが、J2リーグ戦(2010年シーズン)では1分1敗。2010年シーズンはアウェイの第17節は2−2で引き分け、ホームの第32節は1−2と競り負けた。この勝敗が両チームに与えた影響は大きく、その2010年シーズンに千葉はJ1昇格を逃し、甲府はJ1昇格を果たした。

その甲府は、今節から選手登録が完了したMFフェルナンジーニョとFW重松健太郎の出場が可能だ。前回対戦時はダブルボランチの4−4−2システムだったが、現在はMF山本英臣をアンカーに置いた4−3−3システムで、千葉に敗れた翌節(第19節)からは4勝2分と好調だ。システム変更は守備の安定にも効果を発揮しているようで、第19節からの6試合の失点数は4。また、今季の甲府の敗戦数は最少の3の湘南に次ぐ4と、そう簡単には負けないしぶとさがある。今節はスピードとテクニックに優れたアタッカーのMF柏好文が前節の退場処分による出場停止というのは痛いが、キレのある動きと秀逸なパスセンスが光るMF井澤惇が調子を上げ、攻撃を活性化させているという好材料もある。

千葉は、今節から選手登録が完了したFWのリカルド ロボとDF高橋峻希が出場可能の一方で、ロンドン・オリンピックの日本代表のバックアップメンバーのDF大岩一貴が不在。そのため、7月19日は大岩の代わりに右サイドバックにはMFの坂本將貴や山口慶が入り、2トップやサイドハーフ、ダブルボランチにはさまざまな選手の組み合わせで練習が行なわれた。今節に向けて、千葉の選手はダヴィはもちろんのこと、フェルナンジーニョを警戒。また、甲府はボールを奪うと素早いカウンター攻撃を仕掛けるのが得意であるだけに、千葉のMF佐藤勇人は「相手をフリーにさせないように全体をコンパクトにして戦うことが必要だし、ウチが変なボールの失い方をしないことも必要。逆にウチがボールを奪ったら、いい攻撃につなげたい」と話した。攻撃面については、FW深井正樹は「相手のシステムは気にしていない。サイドを変えてボールを動かしたほうがいい時もあるし、どれだけ前に仕掛けて行くのかということもうまく考えてプレーしたい」と話した。

「上位チームとの対戦で、勝てば勝点差を6つけられるような意味があるし、逆に負ければ差が縮まる(実際は順位が逆転する)。前節で久しぶりに失点を0に抑えたからといって手応えはない。ここからまたシビアにやっていかないといけない」と気を引き締めていたのはDF山口智。激戦必至の今節、2010年シーズンの痛恨の思いを払拭する勝利を獲得するために、多くの千葉サポーターにフクアリに駆け付けていただきたい。

以上

2012.07.21 Reported by 赤沼圭子
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