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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第24節 大分 vs 湘南】レポート:混戦J2の上位対決は復調の気配が漂う湘南が快勝。大分は1週で首位陥落。(12.07.16)

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毎節首位が入れ替わる“混戦J2”での上位対決は、アウェイ湘南が試合前から大分を揺さぶり、主導権を握った。コイントスで勝った湘南は、「前半から得点を奪って勢いに乗りたかった」(曹貴裁監督)と、自チームのサポーターが待ち構えるゴールに攻撃の方向を変えた。序盤から湘南はボールへの寄せが早く、セカンドボール奪取でも圧倒し主導権を握る。とりわけ3トップと両ワイドの選手が、気温28.6度、湿度79%、滑りやすいピッチといった悪コンディションをものともせず、いきなりトップギアで大分ゴールを襲った。4分に菊池大介が左サイドをドリブルで打開し、マイナスのクロスを馬場賢治が押し込み先制すると、12分にはペナルティエリア内で倒された遠藤航が自らPKを決め、早い時間帯に2点のリードを奪った。

通常とは異なるエンドからキックオフした大分は虚を突かれたのか、出足が鈍く、精彩を欠いた。2点のビハインドを負いようやく目が覚めたのか、相手とのギャップでパスを引き出すと、テンポが早くなり、ゴール前にボールを運ぶ回数が増え始めた。29分には西弘則からのパスをペナルティエリア内で受けた森島康仁が、気持ちの入ったシュートで右サイドネットを揺らし1点差とする。このゴールを機に大分の勢いは増し、形勢を逆転する。だが、攻撃の意識が強過ぎ、与えてはいけない追加点を許して3失点で試合を折り返した。
後半も意気消沈することなく、1万人の声援を背に怒とうの反撃を試みる。フレッシュな選手を次々と交代し、縦への推進力が強まり、ゴールを予感させるプレーが増えていく。しかし、攻撃的スタイルが仇となり79分にはカウンターから加点され、勝負は決した。
首位としてはじめての試合で、これまで感じることのなかったプレッシャーを味わった。1週で首位の座を空け渡すことになったが、「これは経験しないと分からないことだし、シーズン長いので、いい薬にしたい」と田坂和昭監督が話したように、混戦J2を制するために追われる立場の心境を学べたのがこの試合の収穫となった。

試合前のエンドを変える奇襲攻撃から、相手陣内からのハイプレスで先制した湘南は、前がかりになる相手から追加、だめ押しと大量4点とプラン通りに試合を進めた。曹監督は「夏場は走れなくなると言われるが、敵陣からプレッシャーをかけるのはウチのコンセプト。これからもスタイルを変えることはない」と会心の勝利に頬を緩ませ、自信を深めたことだろう。弾みのつく勝利を手にしたことで、湘南は混戦J2のリーディングチームとなりそうだ。

以上

2012.07.16 Reported by 柚野真也
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