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【J1:第17節 F東京 vs G大阪】プレビュー:F東京とG大阪。味スタで交錯する2つの思い(12.07.06)

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今節の味スタには、2つの再会がある。

FWルーカスは、F東京の次に在籍期間の長いG大阪と移籍後初めて対戦する。ルーカスはF東京から08年にG大阪へと移籍し、多くのタイトルを獲得した。対戦を前に、今季低迷を続けるG大阪を「とても心配している」という素直な気持ちを語っている。だが、「友情と勝負は別」と言って「ガンバにも思い入れはもちろんあるよ。F東京もガンバも大好き。両方大好き。でも、私は今、F東京のユニフォームを着ている以上はF東京が勝つためにできるだけのことをやりたいと思っている」と、言葉を並べた。

さらに、DF今野泰幸が戦闘服を青赤から青黒に着替えて味スタへと帰還する。F東京が獲得した全タイトルのピッチには常に背番号6がいた。縦横無尽にピッチを走り、ここぞというところでゴールネットを揺らしてきた。そして、今季から今野が移籍したG大阪はリーグ2番目の失点数を喫して16位と低空飛行を続けている。自他ともに認める負けず嫌いの塊が、この状況に危機感を覚えないわけがない。MF米本拓司は「F東京に入る前は、目標はサリ(浅利悟)さんでしたが、今野さんには憧れていました。守備はもちろん、そこから攻め上がって得点を奪っていた。しかもここぞというところで。そこが凄い」と言う。だからこそ、警戒しなければいけない。DF徳永悠平は「負けちゃいけない。今野だけにはやらしちゃいけないし、絶対に負けたくない。特にあいつに味スタでやらせるわけにはいかないでしょ」と話した。

しかし、森重真人は言う。「今野さんとの対戦は楽しみですけど、あくまでもガンバとの対戦なので」。

立ちはだかるのは、あくまでもG大阪だ。誰もが「調子は悪いかもしれないが、実力は上位のチーム」だと口を揃える。「映像で見ると、パス、パスもあるけど、今年はサイドからくるという印象を持った」と、徳永。昨季は、徳島に在籍したFW佐藤晃大がゴール前のターゲットとなり、両サイドからもボールが入ってくる。ともにパスを繋いで主導権を握るサッカーをするが、F東京がやや中央からの攻撃に偏っているのに対してG大阪はサイドと中央の両方から攻撃を仕掛けてくる。

だが、そこが今季のG大阪の狙い目でもある。パスをつなぐリスクが浮き彫りになってしまっている。バランスを崩している状態でボールを奪われ、直後の守備への切り替えが遅れて失点を重ねている印象が強い。組織的な守りができていれば、今野のインターセプトの数がもっと増えていいはずだ。F東京が攻守の切り替えで相手を上回ることができれば、決定機を作り出すことはできるだろう。ただ、前節G大阪は柏に6失点で敗れ、テコ入れも予想されるだけに、ふたを開けてみなければ分からない部分も多い。

ともに怪我人続出で、メンバー構成は非常に厳しい状態だ。ここで新たにチャンスを掴む選手たちの仕事ぶりがゲームの鍵を握っている。F東京は前節の先発メンバーから配置を変更しつつ、DF中村北斗の先発出場が濃厚となった。連敗中のF東京も相手を慮る状態ではない。思いが交錯する一戦。ただ、誰も感傷に浸る間はない。90分後の勝利だけをそれぞれが追い求める。

以上

2012.07.06 Reported by 馬場康平
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