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【J1:第17節 清水 vs 川崎F】プレビュー:清水にとって多くのものがかかった20周年記念試合。川崎Fとの主導権争いを制し、ターニングポイントをつかめるか(12.07.06)

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初の対外試合を行なった1992年7月4日をチームの誕生日としている清水は、今週水曜日(7/4)に全員でクラブの20歳の誕生日を祝ったばかり。そこから3日後に迎える今節の川崎F戦は、クラブ創設20周年の記念試合として、さまざまなイベントも計画している。その中では、新マスコットキャラクター(詳しくは明日のお楽しみ)の登場も予定されていて、清水サポーターにとっては絶対に見逃せない試合になるはずだ。

また対戦相手の川崎Fにも、清水商業高出身の風間八宏監督をはじめ、昨年まで清水にいた望月達也コーチ、元清水の矢島卓郎、西部洋平、そして新加入が決まった風間宏希と宏矢の兄弟(風間監督の実子)など、清水に縁の深い選手・スタッフが多い。記念試合には絶好の相手と言えそうだ。

もちろん、リーグ戦でここ6試合勝利から遠ざかっている清水にとっては、絶対に勝ってチームのターニングポイントにしたいゲームでもある。
「優勝に向かう長い旅路の中では、ジェットコースターのようにアップダウンすることも必ずあります。今はゴールを決めるという部分が欠けているだけなので、そこがワンステップ上がれば、われわれはまた上位に上がっていけます」と語るのはゴトビ監督。アディショナルタイムの失点で敗れた前節・大宮戦も、ゲームを支配していたのはアウェイチームの清水であり、決定機の数でも完全に上回っていた。

チャンスの質という意味でも、大宮戦では以前の試合より確実に向上しており、攻めあぐねたという印象はない。本当にゴトビ監督の言葉通り、最後のところを決めきるという部分だけが欠けている状況だ。もちろん、ひとつ結果を出せば、それをターニングポイントにできるという予感も濃厚に漂っている。

つまり、あとはゴール前での個の力にかかっているわけだが、そこにさまざまなプレッシャーがかかっていることも事実。次の1点にチーム通算1,000ゴールがかかっていること、そのチャンスを外し続けていること、今季はセンターフォワードやトップ下のポジションからなかなかゴールが決まっていないこと、サポーターの期待に応えなければいけないという責任感……。そんな中でも落ち着き払ってシュートを決めるのはやはり難しいことだが、「プレッシャーを背負うのもプロの仕事だし、その中で結果を出せるのも選手しかいない」(杉山浩太)という声は頼もしい部分。選手にも「自分たちがやるしかない」という覚悟はできている。彼らのプライドや気持ちの強さという部分が、清水サポーターにとって最大の見どころになる。

対する川崎Fは、風間新監督の就任当初は打ち合いの試合が多かったが、直近3試合では、1-0(鳥栖戦)、0-0(横浜FM戦)、0-1(神戸戦)とロースコアの展開が続いている。3試合で1点しか取れていない数字は清水と同じで、試合内容に関してもパスがよくつながる試合もあれば、思うようにつながらない試合もあるという状況だ。
無得点で敗れた前節・神戸戦後に風間監督は次のように語っている。「一言で言うと、技術の足りない試合だったなと思います。特に止める力。今日は何本かゴール前にボールが入った場面がありましたけど、止めていればそのままシュートを打てた場面がいくつかありました。点を取るチャンスを自ら失っていたと思います」。清水のゴトビ監督にメンタル面に関する発言が多いのに対して、風間監督は技術に非常にこだわっている。
ただし、目指しているサッカーに関しては、自分たちがずっとボールを持ち続けていることを理想とする点で共通する。したがって、ボール支配率でどちらが上回れるかという部分も、大きな見どころとなる。川崎Fには中村憲剛や稲本潤一がいて、その他の選手も技術が高く、清水にも小野伸二や河井陽介をはじめボールを持てる選手が揃っている。逆に相手ボールを奪うという面も含めて、ここは技術、戦術、運動量といったチームの総合力の勝負になるだろう。

清水にとっては、プレッシャーに打ち勝つメンタルが重要で、チームを再構築中の川崎Fにとっては、理想に近づくための技術が大事。対照的な注目点のある両チームだが、やはりホームで記念試合を迎える清水にとっては、何が何でも自分たちの力とプライドを証明しなければならない試合であることは間違いない。

以上

2012.07.06 Reported by 前島芳雄
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