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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第17節 柏 vs 名古屋】プレビュー:柏にとってACL出場チーム3連戦、最後の相手は4戦無敗の名古屋。タレント性では引けを取らない柏の新布陣に注目!(12.07.06)

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戦前は「難しい試合になる」と言われていたAFCチャンピオンズリーグ出場チームとの3連戦。しかし柏はF東京戦、G大阪戦と連勝し、順位を4位まで上げた。3連戦の最後は名古屋を国立競技場に迎える。

酒井宏樹のハノーバー移籍や、前節のG大阪戦で大活躍した澤昌克、水野晃樹の好パフォーマンスを受けて、今節のスタメンは大きく変わりそうな気配がある。ここ数試合は4−2−3−1を用いて、工藤壮人を1トップに置き、トップ下に田中順也か澤、中盤右にレアンドロ ドミンゲス、左にジョルジ ワグネルという並びが常だったが、今節は澤とレアンドロが2トップを組み、中盤右に水野、左にワグネル、そして酒井が抜けた右サイドバックには那須大亮が入り、怪我から復帰した橋本和が左サイドバックに戻ると予想される。ただ、システムや選手の並びが多少変わろうとも、大谷秀和は「基本的にやることは変わらない」と話しており、「チームとしてオプションが増えるのは良いこと」と大谷は分析する。

柏がリーグ戦7試合無敗で順位を上げているのと同様に、名古屋も中断明け以降の4試合は2勝2分と負けなし。順位は7位だが、柏との勝点差はわずかに2。今節の結果次第で順位が入れ替わる可能性もある。

やはり何と言っても、ここ4戦6発の永井謙佑には注目が集まる。前節の横浜FM戦の同点ゴールや第14節鹿島戦の鮮やかな決勝弾など、持ち味の爆発的なスピードに頼るだけではなく、シュート技術の高さを見せつけている。仮に柏がバイタルエリアのスペースを消して永井のスピードを封殺したとして、ケネディのポストプレーからのシュート、あるいはやや遠目とも思えるミドルレンジでも永井をフリーにしてはならない。事実柏も、昨年の天皇杯4回戦では、2−0とリードしながら永井のゴールを機に名古屋の反攻を許し、PK戦にて敗れているのだ。

だが、永井だけに気を取られるわけにもいかないのが名古屋の恐ろしいところ。「とにかく個の力が強烈。一発で点を取れるチーム」と柏の選手の誰もが警戒を強める。名古屋はシステム的にも外からの攻撃が多く見られ、前線でターゲットとなるケネディがいる。となると、左サイドのワグネルと橋本の連携に問題はないが、右サイドは酒井が抜けたため、今節初めて縦のユニットを組む水野と那須が、どこまで質の高い連携を見せられるか。

柏が敷くシステム上、相対的に名古屋の4−3−3のスペースを突きやすい並びにはなる。したがって、昨シーズンまで柏と名古屋の対戦は「組織力対個の能力」といった図式に捉えられがちにあった。ただ今節はレアンドロ、ワグネルに加え、切れ味鋭いドリブルで敵陣を切り裂き、高精度のクロスを供給できる水野を右サイドに置くことで、柏も名古屋に引けを取らない個の力を兼備する。水野自身も久々のスタメンにモチベーションが高く、前節2アシストと好調を維持する水野のプレーに期待がかかる。
「名古屋は必ず上がってくる。優勝争いのライバルになるチーム」。大谷はそう評する。昨シーズン、柏が優勝できた要因のひとつは、名古屋との直接対決を1勝1分で乗り切ったからだ。現在は4位と7位だが、シーズン全体を考えればこの両者による一戦は大一番と見なすことができるだろう。昨シーズン、壮絶な優勝争いを繰り広げたライバル同士の激突だけに、激戦必至だ。

以上

2012.07.06 Reported by 鈴木潤
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