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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第17節 札幌 vs 新潟】プレビュー:17位と18位との直接対決。引き分けでは意味がない。勝点3だけを追い求める両チームの熱いバトルを見逃すな!(12.07.06)

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7月に入って最初の試合となるこの第17節。日中の気温が徐々に高まりつつある札幌市の札幌厚別公園競技場では、勝点4で現在18位の札幌と同13で17位の新潟が対戦する。ともにJ2降格圏内である17位と18位との直接対決。前半戦最後の節で、激しい攻防が行われそうだ。

ホームの札幌は前節、アウェイで鳥栖と対戦して0−1のスコアで敗戦。相手に決定機を与えず、安定した試合運びで試合を進めながらも、後半アディショナルタイムにリスタートから失点。あと少しで連敗をストップし、流れを変えるきっかけを作れるかもしれなかっただけに、非常に痛い負け方だったと言うしかない。連敗は7へと伸びてしまった

ただし、内容面での手応えはあったはずだ。ここ最近の札幌は立ち上がりの早い時間に失点し、そのまま相手に押し切られてしまう試合が目立っていた。それが前節は立ち上がりから集中力があり、体を張った守備を演じてピンチの芽を着実に積んでいたのだ。

その背景にあるのは、前々節からトライしている新布陣である。状況に応じて守備的MFの人数を増やしバイタルエリアをシャットアウト。最終ラインよりも前のエリアで相手の攻撃を跳ね返すことで、必然的に攻撃へも転じやすくなる。そのシステムがチームに落ち着きを与えていると見るべきだろう。この試合はどういった布陣でスタートするのかはわからないが、順位がひとつ上のチームとの直接対決に向け、経験豊富な石崎信弘監督が新たな策を講じてくる気配もある。

一方でアウェイに乗り込む新潟の前節は、ホームで鹿島と対戦して1−1のドロー。相手のファインゴールで先制を許しながらも、前半のうちに得意のサイド攻撃からミシェウが決めて同点に。後半は一進一退の攻防だったが、攻守ともに粘り強いプレーを演じて勝点1を積んでいる。

ホームゲームで勝点3を奪うことはできなかったものの、柳下正明監督は「失点1で終えることができたのはよかった」「この数週間で選手たちは確実に成長している。その姿は見られた。そこは自信を持っていい」と手応えを口にしている。

柳下監督が就任してからまだそれほど多くの試合を経ているわけではないが、シンプルなサイド攻撃からスピードのあるクロスを蹴り込むプレーをベースに、新潟は着実に安定感を身に着けつつある印象だ。ミシェウのキープ力や藤田征也のスピード、ブルーノ ロペスの馬力など、指導期間がまだ長くないが故に、選手個々の長所をシンプルに組み合わせ、迷いのないスッキリとしたパフォーマンスをチームとして表現できているように見える。今後の伸びしろは間違いなく多いだろうから、今後どのようにチームの質を高めていくのか、注目が集まるところだ。

さて、そんな両チームの対戦だが、ポイントのひとつに挙げられるのがアウトサイドの攻防だろう。現在の新潟は藤田、田中亜土夢といったサイドアタッカーの飛び出しをシンプルに生かすプレーでチャンスを演出している。それに対して札幌のほうは、守備的MFの枚数を増やした局面では両サイドバックが思い切って高いポジションを取っており、相手のサイドを牽制している。このエリアでの駆け引きがこの試合では激しく演じられるだろうし、ここで勇気を持って先手を取れるチームが優位に立つはず。ライン際の攻防には是非とも熱い視線を注ぎたいところである。札幌にとってはヤマザキナビスコカップでの対戦ではホームで0−1と敗れているので、ここでその借りも返したいところだろう。

札幌の方はどの選手も「いまのウチは、相手がどのチームであろうと、とにかく勝点3が求められる状況にある」と口にしており、新潟のほうも「勝点1では満足できない。今の新潟は勝点3を取らなければならない」と話している。引き分けではいけない。勝点3だけを貪欲に目指す熱い戦いが、いまここに始まる。

以上

2012.07.06 Reported by 斉藤宏則
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