７月２日、鳥取は吉備国際大と練習試合を実施。前日の北九州戦に出場しなかった選手のほか、短時間出場した選手も出場して45分ハーフで行われたが、この試合が「デビュー戦」となったのが、今季終了までの期限付き移籍で千葉から加入したＤＦ藤本修司と、ＦＷ久保裕一。前日の北九州戦の際にはファン・サポーターにあいさつを済ませており、この日はピッチでのお披露目となった。

左サイドバックを務めた藤本はタイミングの良い攻め上がりが光ったほか、ＣＫやＦＫのキッカーも務め、後半には正確なＣＫで柳楽智和のヘディングでのゴールをアシスト。２トップの一角に入った久保は、持ち味のポストプレーでキープする時、ダイレクトパスでさばく時を巧みに使い分け、後半に小井手翔太のゴールをアシストした後、終盤にはＣＫに合わせてのヘディングと、ＧＫとの１対１を冷静に決めた右足シュートで２得点を挙げた。

７―０で勝った試合に90分間フル出場した２人について、吉澤英生監督は「ポテンシャルを見せてくれたと思うし、チームに足りない部分を補う力がある」と評価。藤本は「昨日の試合（１−２で敗れた北九州戦）を見ましたけど、もっと多くの試合、みんなのプレーを見て、どういうチームなのかを早く理解したい」、久保は「鳥取はディフェンスラインからのロングフィードが多いので、ヘディングで競り勝ったり、前線でキープすることによって、後ろの人が上がってくることができる。試合でも出していければ」と、今後を見据えて語った。
ともにフル出場したキャプテンの岡野雅行は「一緒にやってみて、すごくやりやすかった。ガイナーレのために半年間、思い切りやってほしいし、自分たちが感じたことを、どんどん要求しながらやってほしい」と語った。Ｊリーグに出場できるのは、７月22日の横浜ＦＣ戦（＠ニッパ球）から。それまでに十分練習を重ね、下位脱出の切り札となることが期待されている。

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2012.07.03 Reported by 石倉利英