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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第22節 町田 vs 横浜FC】レポート:好調・横浜FCが“予告通り”のスコアで快勝。層の厚さを見せつける(12.07.02)

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横浜FCは序盤から攻めに出た。高地系治が開始20秒足らずで最初のシュートを放ち、13分には佐藤謙介が左足ミドルを狙う。いずれも相手GKに防がれたが、枠はきっちり捉えていた。守備についてはかすかな危うさがあり、山口素弘監督は「初めはちょっと力が入りすぎて、途中から微調整した」と振り返る。しかし横浜FCの優勢は動かず、18分、20分、22分と次々に好機を迎える。特に20分に野崎陽介が左サイドから折り返した場面は、ゴール前に4人が詰める迫力だった。
横浜FCは縦方向に攻撃のスイッチが入り、2列目もボールに絡む。相手が中に寄っていれば、3人目が外に走りこむ。“持つだけ”に留まらない、怖さのあるフリーランニング、パスワークを見せていた。4月30日には町田が4-2と完勝しているカードだが、今日の展開は対照的だった。

試合が動いたのは27分。井手口正昭がFKから右サイドにフィードを通し、大久保哲哉がスペースを抜け出す。カイオは大久保の折り返しからヘッドを合わせ、横浜FCが先制。カイオはベンチに駆け寄り、昨日引退が発表されたホベルトのユニフォームを掲げる。更に他の選手たちがベンチへ駆け寄り、「ゆりかごダンス」を披露。これは6月22日に長男が生まれた難波宏明に対する祝福だった。
横浜FCは前半アディショナルタイムにも決定機を迎える。高地、野崎がワンタッチでつなぐと、佐藤が中盤の底からダッシュで走り込み、DFを振り切る。佐藤はエリア内でパスを受けて流し込み、横浜FCが2-0で前半を折り返す。

町田は、後半開始から鈴木孝司を起用し、布陣を〔4-1-4-1〕から〔4-4-2〕に変更。「スピードアップしたり、よりゴールに直結するようなプレーもできた」とアルディレス監督が振り返るように、リズムを取り戻す。決定的な場面が増えた町田は、後半だけで10本のシュートを放っている。しかし7分には柳崎祥兵が北井佑季のクロスからボレーを狙うも正面。12分に鈴木崇文が狙った直接FKは、右ポストに弾かれる。町田は2点差という重圧もあり、チャンスを作りつつフィニッシュが決まらない。

町田にトドメを刺したのは19歳の小野瀬康介だった。山口監督は横浜FCユース出身で、昨年も高校生ながら3試合に出場している新鋭を、〔4-3-2-1〕の2列目で起用する。小野瀬は投入から1分後の67分、右サイドからスルーパスを入れると、自ら前線に走り込む。更に大久保の折り返しを受けると、滑らかなステップでマークを外し、冷静に流し込んだ。小野瀬は85分にも左サイドから切れ込んで、ゴール右隅に流し込む。小野瀬康介の30分足らずで2得点を挙げる活躍で、横浜FCが4-0とリードを広げる。
交代選手の活躍は、攻撃面に留まらなかった。山口監督は「途中から入った3選手が、意図を持ったプレーをやってくれました。疲れが出始めたところで彼らがプレッシャーをかけ、非常にいい流れになったと思います」とリザーブの活躍を称える。横浜FCは負傷者が続出する中でも、“ローテーション”が機能していた。

町田もホームの声援を受けて、気持ちを切らすわけにはいかない。88分には柳崎の折り返しから鈴木孝がボレーを放ち、更に鈴木崇が相手DFのシュートブロックに反応。しかしGKシュナイダー潤之介はバランスを崩しつつ「カカト蹴りが上手く当たりました」というアクロバチックなセーブで凌ぐ。木曜の練習後に「4−0で勝ちたい」と前回対決のリベンジを誓っていた守護神が、無失点に執念を見せる。最終スコアは4−0。横浜FCの“直近の11戦で8勝”という好調さが、よく伝わってくる完勝だった。

以上
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