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【ヤマザキナビスコカップ C大阪 vs 鳥栖】プレビュー:決勝トーナメント進出を目指し、『一発勝負』で雌雄を決する、因縁あふれるC大阪と鳥栖のガチンコバトル!(12.06.26)

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2012Jリーグヤマザキナビスコカップ、Aグループ予選リーグは、最終の第7節まで勝負が持ち込まれた。そのなかで迎えるのは、2位C大阪(得失点差+3)と、4位鳥栖(同-3)、同じ勝点9で並ぶもの同士の直接対決。1位磐田(勝点12、得失点差+3)と3位仙台(勝点9、得失点差+2)が顔を合わせることもあって、今回のC大阪と鳥栖の一戦では、勝ったチームが決勝トーナメントに進むという明確な状況も生まれた(※C大阪は勝利すれば無条件、鳥栖は仙台勝利の場合は得失点差で上回れば)。C大阪の高橋大輔も言うように、すでに「決勝トーナメント1回戦のような、一発勝負と言える試合」に臨む両者。言うまでもなく、ガチンコバトルが繰り広げられるのは必至だ。

リーグ戦では2連敗するなど、14位と沈み、苦境にあえぐC大阪。桜色のイレブンにとっては、この状況を打破するためにも、この1週間に迎える鳥栖戦、およびJ1第16節浦和戦は、本当に大事な2試合となる。しかも、ドイツ・ニュルンベルクへの移籍が決まった清武弘嗣が、この2試合を最後に、C大阪から旅立つことになるだけに、チームのエースの花道を飾るためにも、絶対に負けは許されない。

ただし、今節は、FWケンペスが累積警告により出場停止。前線の柱となる存在をC大阪は欠くことになる。そこで重責を担うことになるのが、経験豊富なストライカー、播戸竜二だ。試合を2日前に控えた25日の練習後、記者陣にケンペス不在について問われた際、「播戸です。ここではっきり皆さんに言っておきます」と、セルジオ ソアレス監督にしては、珍しく、即座に先発入りを明言。「軽いケガだったが、そういうところも考えて、(播戸は)土曜日(F東京戦)は無理せずメンバーから外れた。F東京戦、鳥栖戦、浦和戦と3試合続けてやるなか、今週は練習がなかなかできないので、先週からそういうところを考えて準備してきた」と言うように、ガッツあふれる点取り屋に、この大一番で大役を任せることになった。

「先週、傷めたとき、『次、水曜日に大事な試合があるから、そこに合わせてくれ』と言われていた」という播戸。「自分自身もそこに向けて調整してきた。大事な試合で使ってもらえるのはうれしい。そこで結果を残したいし、チームを上に上げたい」と闘志をメラメラと燃やす11番が、C大阪の攻撃を牽引する。チームは公式戦ここ3試合でわずか1得点と決定力不足なだけに、J1第13節名古屋戦以来となる先発を託された彼の得点力にも期待がかかる。

一方の鳥栖は、直前の試合であるJ1第15節で、清水を相手にアウェイで1-1と引き分け。PKで先行されながらも、池田圭のゴールで追い付き、勝点1をもぎ取った。ただし、敵地での勝利は、今季の公式戦では1度のみ(J1第13節G大阪戦、3-2)。アウェイで勝ち切ることができるかは、今の鳥栖のテーマだ。

しかしながら、C大阪のセルジオ ソアレス監督が「激しいディフェンスが大きな特長で、全員が最後まで走りきり、本当にひたむき。チームとしての総合力も高い」と評価するように、鳥栖は序盤戦から台風の目になるなど、今季のJ1では一目置かれた存在となっていることも確か。さらに2007年以降、C大阪とは5勝1分5敗と互角の勝負を繰り広げていることもあり、苦手意識もまったくない。この一戦でも、豊田陽平、金民友らを中心に、鳥栖らしいハードワークを惜しまないサッカーで、勝利を狙ってくるはずだ。

この両者には様々な因縁も含まれる。C大阪がJ2時代の2009年、最後の最後に優勝を阻まれた相手が、鳥栖だった。そのため、リベンジの思いは常にある。また、鳥栖の尹晶煥監督にとっては、指揮官となって初めて、古巣C大阪のホーム、大阪での試合となり、加えてC大阪の柿谷曜一朗、鳥栖の丹羽竜平という、かつてC大阪で同じ釜の飯を食う間柄だった選手同士の対決も楽しみなところ。そして、なんと言っても注目は、C大阪の清武弘嗣、鳥栖の清武功暉の、兄弟対決。弟の功暉が今回の大阪遠征メンバー帯同かという情報もあり、兄の弘嗣がドイツへ渡る前の、最初で最後となる兄弟揃い踏みとなる可能性が極めて高い。この2人の活躍が両者の運命を握るといっても、言い過ぎではないだろう。

C大阪はこの試合の前、25日に『燃える闘魂』アントニオ猪木さんからの熱い激励も受けた。「結果が出ていないモヤモヤを吹き飛ばしたい」という思いから、茂庭照幸を筆頭に、主力6選手が志願して猪木さんの『闘魂ビンタ』を受け、まさに『闘魂』を注入。イレブンは新たな気持ちでこの試合に臨む。

果たして、ホームでの勝利に全力をかけるC大阪が2年連続ベスト8の戦いに駒を進めるのか。それとも、鳥栖がクラブ史上初となる決勝トーナメント進出を決めるのか。ちなみに、引き分けとなった場合は、鳥栖の予選敗退が決まり、C大阪の勝ち上がりは仙台vs磐田の結果次第となるが、誰もそんな中途半端な状況は望んでいない。勝つか負けるか。“dead or alive”という思いを胸に、両者が挑む真剣勝負。見逃せば、損をする。

以上

2012.06.26 Reported by 前田敏勝
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