新潟、大宮ともに予選リーグ敗退が決まっている。それだけにリーグ戦につながる内容と戦力チェックが現実的なテーマになる。
新潟はMF木暮郁哉がボランチでスタメン出場が濃厚だ。これまでサイドハーフでの起用が中心だったが、柳下正明監督のもとゲームメーカーとしてチェックを受ける。
大宮はリーグ前節広島戦でスコアレスドロー。ベルデニック新監督に公式戦初勝利を捧げて、勢いをつけたい。
「やっていて楽しいですよ」。26日の前日練習、木暮は三門雄大とともにボランチに入った。互いにバランスをとりながら、スルーパス。そしてプレッシャーを交わしての横パス。タイミングのいい配球で周囲を動かす。
ここ数シーズンはサイドハーフ、サイドバックでの起用が多かったが、本職はボランチだ。ルーキーイヤーの2008年はボランチで12試合に出場した。ボランチでのスタメンになると同年の第25節 名古屋戦以来。「久しぶりだけど、練習でやっているので違和感はないです」。むしろ「新人のときはがむしゃらなだけ。今は周囲を動きを見てプレーできる」。自分の進歩を実感しながら、本来のポジションを楽しもうとしている。
「ボールをさばくことはできる。それをゲームでも出してもらいたい。あとは守備。そこができれば十分に使える」。柳下監督は木暮にボランチとしてのテーマを与えた。木暮も十分に理解している。「守備面でもボランチの2人が大事。アクションを起こしていきたい」。ヤマザキナビスコカップ前節の横浜FM戦では左サイドハーフでスタメン出場。だが、前半23分で退いた。それ以来のスタメン起用。「あのときはアピールできずに悔しかった。今回はチャンスを逃したくない」。期待通りのプレーをすることはチームの結果に影響するとともに、自身の今後にもつながる。
柳下監督の下、攻撃の精度アップを図っている。ボランチはその中でもカギを握るポジション。2人が攻守にバランスよく絡むことで、 ボールが動く。「ベンチから見ていて感じたのは、前に急ぎすぎること。一度落ち着かせてボールを動かせばチャンスは作れる」。ベンチで戦況を見つめながら感じていたことを、実戦のピッチで試す。そこに結果をくわえることが、戦力としての自らのランクを上げる。
大宮はベルデニック新監督就任後、まだ未勝利。リーグ戦前節は広島とスコアレスドローだった。20本のシュートを浴びながらも、中央を固めてしのぎきった。そこからボールを奪ってカウンターを仕掛け、ゴール前に迫るチャンスも作った。
課題は主導権を握ったときの攻撃のアイデア。サイドを使った攻めと、2、3列目からの飛び出しで相手守備を追い詰めることが得点につながる。
リーグ戦で新潟は17位、大宮は15位。ヤマザキナビスコカップは予選敗退が決まっているとはいえ、どちらも今後のリーグ戦に向けて勝ち方を確認したい状況。新戦力の台頭をうながしながらも、勝点3を狙いにいく姿勢は同じ。自分たちのやるべきプレーを貫いた方が結果も内容も充実させることができる。
以上
2012.06.26 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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