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【J1:第15節 清水 vs 鳥栖】プレビュー:展開は予想しやすいが、結果はどちらに転ぶかわからないスリリングな戦い。清水は堅守の鳥栖から先制点を奪い、良い流れを取り戻せるか(12.06.22)

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得点15/失点12。奇しくもまったく同じ得失点の数字を残している清水と鳥栖。失点数はJ1最少だが、得点数は12位と自分たちの順位より低い(清水6位、鳥栖9位)という状況にある。とくに清水は、チーム通算1,000ゴールを目前に3試合得点がなく、得点力アップが現時点で最大の課題。そこに明るい兆しを見せられるかどうかが一番の注目点となる。
一方、鳥栖のほうは、前節・川崎F戦でホーム初黒星を喫したが、今度はアウェイで自分たちのストロングポイントを生かし、逆に清水にアウスタでの初黒星をつけるという野望を胸に静岡に乗り込んでくる。

リーグ戦中断期間に行なわれたヤマザキナビスコカップ予選では、2試合で7得点(しかも7点すべて別の選手が記録)と固め取りした清水だが、リーグ戦では4試合勝利がなく、その間わずか1得点のみ。チーム通算1,000ゴールまであと2点と迫ったところで、足踏み状態が続いている。
だが、中断前の3試合に比べると、中断明けの前節・新潟戦は状況が少し異なっていた。前半39分にワンチャンスから先制点を奪われるまでは、アウェイでも完全に主導権を握って新潟にほとんど攻撃機会を与えないまま、とくに右サイドを何度も崩してチャンスも多く作っていた。この時間帯に先制点を奪うことができていれば、チームの理想に近いサッカーができていたことになり、ナビスコカップのように2点目、3点目を決められていた可能性も高かっただろう。
鳥栖はポゼッションサッカーをするタイプではなく、ホームでの戦いということを考えても、清水がポゼッションする時間が長くなる展開が予想される。ただし、鳥栖の守備は前線から非常にアグレッシブかつ組織的で、高い位置でのインターセプトも多い。したがって、ポゼッションする中でのリスクも大きいが、それで腰が引けたようなパス回しになってしまったら、シュートまでいくこともできないだろう。
シュート数がJ1で最少の清水としては、まずはシュートを増やすことがひとつめの課題。新潟戦でも、失点後は焦りが出て冷静さや自信を失ったことによって、シュートまでいけない展開になってしまった。したがって、点を取りたいという気持ちを焦りにつなげることなく、落ち着いて自分たちの形を作ることが重要になる。
そのうえで「ラストパスの質や、ペナルティーボックスの中でもっとボールに絡んでいくことが課題」(アレックス)や「ミドルシュートが少ないと思うし、もっとゴールへの意識は強くしないといけない」(河井陽介)といった部分がポイントになりそうだ。
そうして決定機を増やすことさえできれば、元々決定力の高い選手は揃っているので、あとはゴール前の落ち着きという部分だけだろう。そして1点決まれば、精神的な余裕が生まれて、追加点―すなわち1,000ゴール目も奪いやすくなる。そして、待ちに待った記念ゴールが決まれば、プレッシャーから解放され、さらに余裕も増してくるだろう。メンタル面でもそんな良い循環を作っていくことが、若いチームを勢いづけるには欠かせない。

一方、Jリーグでは清水と初対戦となる鳥栖は(2002年に一度だけ天皇杯で対戦)、前節・川崎F戦で今季初めてホームで敗れたが、「負ける内容でもなかったし、チャンスも鳥栖のほうが多かった」(藤田直之)という内容。チームの戦い方や自信という面での揺るぎはない。
また、清水のように後方からきっちりとパスをつないでくるチームは、鳥栖にとってはやりやすいタイプのはずだ。持ち前の精力的なプレッシングによって良い位置でボールを奪い、速い攻撃でチャンスを作ることができれば、たとえボールを持つ時間は短くなったとしても、自分たちのペースに持ち込むことができる。また、セットプレーの守備が課題の清水に対して、藤田のロングスローも大きな武器となるだろう。清水が今季公式戦無敗を誇るアウスタでも、十分に“勝機あり”と考えているはずだ。

そう考えると、試合展開は比較的想像しやすいゲームと言えるが、逆に結果は非常に予想しにくい一戦。わずかなチャンス、ひとつの幸運を生かせるかどうかという部分でも、勝敗は大きく左右されるだろう。清水としては、それをホームの力で生かすという部分も、歓喜の瞬間を迎えるためには欠かせない。

以上

2012.06.22 Reported by 前島芳雄
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