徳島が後半12分の先制点を守り切り、開幕戦以来のアウェイでの勝利を手にした。富山は互角に戦ったが攻撃に決め手を欠いた。
前半は富山ペースで進んだ。出足の良さと中央に厚い布陣を生かし、セカンドボールをよく拾った。前節・湘南戦の反省点であったボール奪取後のミスも少なく相手陣でプレーする時間が長かった。MF大西容平やソ ヨンドクが起点となって前線にパスを供給し、徳島の最終ラインを揺さぶる。6分に大西のアーリークロスのこぼれ球をMF木村勝太がシュート。30分前後には立て続けにCK、FKを得たが先制点に結び付けることができなかった。
44分には、負傷したFW黒部光昭に代わり、MF山瀬幸宏がけがから復帰して移籍後初登場。ファーストプレーで相手DFのクリアをスライディングでブロックする気迫をみせるとスタンドから大きな拍手が起こった。
対する徳島は富山のしつこい守りに手こずり、効果的な縦パスをなかなか入れることができない。18分、CKからFWドウグラスのヘディングシュートがポストを直撃したのが最大のチャンスだった。
しかし、ハーフタイムをはさみ後半立ち上がりに連続して決定機をつくった。衛藤裕と宮崎光平の両サイドハーフが中央に絞ってボールを受けてためをつくり、両サイドバックが上がって厚みのある攻撃を繰り出せるようになった。「前半は富山に先にセカンドボールを拾われてうまくいかなかったが、後半は中盤で散らせるようになった。試合前からサイドに開く時と、中央に絞る時を意識的に使い分けようと考えていた」と衛藤は振り返る。同6分、衛藤のアーリークロスを起点に最後はFW津田知宏が狙う。同9分にはDF那須川将大のクロスにドウグラスが頭で合わせた。
そして同12分に先制点が生まれた。左サイドのスペースに走り込んだ那須川がペナルティーエリア深くまで侵入して倒れながら折り返し、衛藤がきっちりと押し込んだ。衛藤は昨季の富山戦で計3得点、立役者の那須川も栃木在籍の昨年に当地で豪快なFKで得点を挙げており、またも富山キラーぶりを発揮した。
富山は守りを固める徳島から同点ゴールを奪えなかった。DF池端陽介を前線に投入し、何度か好機はつくった。同39分にソがミドルシュートを放ち、40分にはCKを起点にこぼれ球をDF吉川健太が狙ったがともにGKに阻止された。
安間貴義監督は「僅差の戦いに持ち込めるようになっている。勝つ時も負ける時もあるがしっかりしたゲームができている。粘り強い頭をもち、次の一歩へと根気強くやっていきたい」と話した。チームの原点であるアグレッシブさを取り戻すことで絶不調を脱し、今回はボール奪取後のミスを減らして攻撃機会を増やすことができた。次は得点するためにシュート&ラストパスの精度を上げなければいけない。ようやく今季の主要課題に再び取り組める状態まで復調した。挫折を経験してたくましくなった姿を今後の戦いでみせていきたい。
以上
2012.06.14 Reported by 赤壁逸朗
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