J1リーグでの通算対戦成績は3勝3分3敗と互角の戦いを演じてきた神戸と札幌。ヤマザキナビスコカップ初対戦となる今回、白黒をはっきりさせるいい機会となる。
だが、前節の敗戦でヤマザキナビスコカップ予選リーグ敗退が決まっている両者。求められるのは結果よりも、むしろ内容かもしれない。選手起用や新システムへのトライなど、理想のスタイルに向けたチャレンジが一つのポイントになるだろう。
札幌は、前節のヤマザキナビスコカップ清水戦で、ホーム開催にも関わらずシュートわずか1本で0−4と完敗。中2日で迎える今節で攻守ともにどこまで修正できるかは微妙なところだ。守備陣では櫛引一紀、奈良竜樹のセンターバックコンビ、攻撃陣では大島秀夫、キリノ、近藤祐介といった、それぞれ核となるべき選手たちの奮起が期待される。
一方の神戸は、6月9日に誕生日を迎える大久保嘉人のバースデー弾に期待が集まる。神戸がヤマザキナビスコカップ4試合で奪ったゴールは、前々節の清水戦で2種登録の松村亮が挙げたチーム最年少得点(1点)のみ。大久保自身、J1リーグ開幕戦の2発以降はゴールから遠ざかっている。そろそろ、エースのゴールを見ておきたいところだ。
また、神戸のオフェンス陣では戦線を離れていた田代有三、前節出場停止だった都倉賢にも注目が集まる。特に都倉は練習試合や紅白戦でも目の覚めるようなゴールを連発するなど好調だ。前節の大宮戦で試した4−2−3−1のシステムでは、起点を作れる森岡亮太の1トップが濃厚だが、まだまだ発展途上。熾烈なレギュラー争いに興味は尽きない。西野朗監督が重要視するボランチに野沢拓也を使うのか否かなど、神戸サポーターにとっては見どころの多い試合になりそうだ。
また、前節の大宮戦ではパスミスで自滅する形となった神戸だが、チームの状態は上向きといえるだろう。西野監督就任直後の5月23日の練習では「一気に空気が変わった」(野沢)と必要以上に緊張していた選手たち。それが1試合を終えた後の6月1日には、田中英雄が「(西野監督、選手ともに)最初は様子を見ていた感じだったけれど、今は毎日に達成感のようなものがある。神戸8年間で初めて感じる雰囲気かも知れない」と話すように、いい緊張感に変わっていた。そして前節の大宮戦の前日練習では、選手とともに西野監督がミニゲームで汗を流し、談笑するシーンが見られるなど信頼関係はさらに深まっているように感じた。西野体制となって3試合目、神戸はさらなる進化を遂げるに違いない。
「あまりシステムとかにこだわらず。選手のプレイスタイルを把握して、どこのポジションが選手のよいパフォーマンスを出せるかを考えている。札幌戦で田代が戻れる可能性はあるが、編成はギリギリ。でも、常に前向きですよ(笑)」と話す西野監督。冒頭では“求められるのは結果よりも、むしろ内容”と書いたが、リーグ戦に弾みを付ける意味でも、西野ヴィッセルの公式戦初勝利に期待したい。
以上
2012.06.08 Reported by 白井邦彦
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