戦わずして、予選リーグ敗退が決まった。
横浜F・マリノスは、6日の第5節に試合がなく、清水エスパルスと鹿島アントラーズがともに勝利した結果、残り2節で連勝しても2位以内に入れないことが決定。わずかな希望が断たれてしまった。
アルビレックス新潟は、5節のホームゲームで鹿島に0−1で敗戦。現在、予選リーグ3位ではあるが、1位・清水、2位・鹿島との勝点差は「6」と厳しい状況である。また上野展裕監督代行の下、公式戦2連敗中。リーグ戦では17位と下位に沈んでいる。次週のリーグ戦再開に向けて、ここで勝利し、まず雰囲気を変えたいところだ。
逆に横浜FMは、ここで雰囲気を変えたくない。「リーグ戦中断前のいい流れを、継続したい」(小林祐三)。他の選手も同様の言葉を口にしている。リーグ戦では現在までリーグ戦6試合連続無敗中。直近2試合はスコアレスドローに終わっているが、「無失点が続いていることをポジティブに捉えている」(小林)。
もちろん、選手たちは今一番必要なものが「ゴール」だということも分かっている。「全員でゴールを取る意識を高めなければいけない」(谷口博之)。
攻撃面でのプラス材料の用意はある。5月26日に行われた直近の試合である清水戦は、出場停止の小野裕二と、U-23日本代表の齋藤学が不在だったが、今回は2人の“ヤング・ウェポン”が復帰予定だ。
清水戦での先発11人の平均年齢は、実に30.27歳。「オレも含めてオジサンが多いからリスクがある」(中村俊輔)と、前線からプレスをかけずに、やや低い位置から守備に入った。よって、ゴールまでの距離が長くなる分、相手に守る時間を与えてしまい、ボールを失う場面が散見された。
今回は齋藤、小野がフレッシュな風を吹き込む。2人ならガンガン前からプレスに行けるため、高い位置から積極的にボールハントする本来のスタイルを取り戻せるはず。おのずとゴールへの確率も高まるに違いない。
新潟も公式戦2試合連続ノーゴール。5月26日のリーグ戦、柏レイソル戦では0−2で敗れるもシュート15本を放ったが、6日の鹿島戦ではわずか4本に終わる。
上野監督代行の就任後、チームは前線からのプレッシングを敢行し、ボール奪取後に一気にゴールに迫るアクションサッカーを指標としている。ただし、一朝一夕に実践できるほど容易ではない。まして、今週水曜日に試合を終えたばかり。それでも目指すスタイルに固執するのか。はたまた現実路線のサッカーにシフトチェンジし、白星だけを狙うのか。その戦いぶりに注目だ。
横浜FMも、現在の新潟に相通ずる主体性のあるサッカーを、開幕前から旗印に掲げていた。しかしながら、長く険しい生みの苦しみを味わってきたのは、ご承知の通り。そして、ようやく新コンセプトの萌芽が見られ、結果も伴ってきたわけだ。新潟に成熟度の差を見つけたい。
以上
2012.06.08 Reported by 小林智明(インサイド)
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