スティーブ・ペリマン氏は、Jリーグに大きな足跡を残したイングランド人指導者だ。清水エスパルスにはヘッドコーチ、監督として5年在籍。監督として清水を1999年のセカンドステージ制覇、2000年のアジア・カップウィナーズカップ制覇に導いている。また選手育成においても森岡隆三、戸田和幸、三都主アレサンドロ、市川大祐と4名のFIFAワールドカップ日韓大会の参加選手を育てる実績を残した。柏レイソル時代も含めると、日本での指導歴は6年半の長きに及ぶ。
「ペリマン氏倒れる」の報が日本に伝わったのは5月上旬のこと。イングランドのエクセター・シティーで“ディレクター・オブ・フットボール”の職にあった彼は、5月5日の試合中に突然倒れ、心臓の緊急手術を受けた。意識を失い、一時は生命を危ぶまれる重篤な状態だったという。
FC町田ゼルビアのオズワルド・アルディレス監督は、ペリマン氏と深く長い関係がある。監督は「とても重要な友人で、1978年のワールドカップ・アルゼンチン大会が終わった後、イングランドでプレーを始めた時からの知り合いです。コーチングスタッフとしても、トットナムと清水でやりました」と、2人の縁を振り返る。その後も2人の関係は続き、コリン・マーシャル選手の町田加入に当たって、ペリマン氏は友人に「スティーブからの推薦でした。コリンの特徴をまとめて、メールをくれました」(唐井直GM)という協力をした。
このたびアルディレス監督を中心に、ペリマン氏の快復を祈るメッセージフラッグ、手紙が用意された。メッセージフラッグは2枚が用意されている。1つは長谷川健太氏、大榎克己氏ら清水エスパルスに縁のある人たちが言葉を寄せ、もう1枚は斉藤俊秀氏(藤枝MYFC監督)が音頭を取り、サポーターなど広くからメッセージが集められた。斉藤氏は清水時代に選手として指導を受けただけでなく、S級ライセンスの海外研修でペリマン家に寄宿した縁があり、アルディレス監督と共に今回のメッセージ集めに尽力している。また京都の大木武監督、森岡隆三コーチ、町田の戸田和幸選手、吉田宗弘コーチなどからも、直筆の手紙が寄せられた。
ペリマン氏はトッテナム・ホットスパーで17年に渡ってプレーし、その間にカップ戦を含めると何と994試合に出場。“the man of all seasons”(全出場男)の異名をとるタフな守備的MFだった。緊急手術を受けた後の快復は「鉄人」らしく驚異的で、既にベッドを出て車椅子に乗れる状態まで快復。あと10日ほどで自宅に戻る予定だという。
フラッグと手紙は、現場を離れられないオズワルド・アルディレス監督に代わり、シルヴィア夫人が携行して英国に一時帰国。お見舞いと共に、手渡されることになっている。1万キロの距離を超えて寄せられた“想い”は、スティーブ・ペリマン氏に届き、快復と復帰を手助けすることだろう。
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