新潟は勝点6で予選リーグBグループ3位につけている。勝点9の首位鹿島、2位清水を射程圏内にとらえているだけに、負けられない。黒崎久志前監督が辞任し、上野展裕監督代行の体制になってから初のホーム戦でもある。ここでの勝利は今後の勢いにつながる。
好材料は司令塔・ミシェウの復帰だ。「状態は非常にいい。トレーニングでも好調さが分かる」とコンディションの良さに自信を見せる。鹿島戦に向け、紅白戦などの実戦形式ではFWに入る。そこから自由なポジショニングで味方を引き出すプレーが特長。前線が連動してスペースを作り、そこにパスを出す。ボランチがボールを持つと、下がってボールをもらってサイドを使う。
リーグ戦第12節磐田戦の前に、右大腿部を痛めて戦線を離脱。公式戦は3試合ぶりになる。新潟は上野監督代行のもと、高い位置でボールを奪い、人数をかけて攻めるスタイルを徹底させてきた。新潟の原点と言える形に回帰した。「日々、反復して練習し、役割が明確になってきた」。ミシェウも手応えを話す。
これまではボールを持つと、一端動きを止めて相手と対峙しながら抜き去るタイミングを計る、またはパスコースを探すというプレーが多かった。鹿島戦に向けての実戦練習で、ミシェウが足を止めるシーンはほとんどない。「私のプレー自体は今までと変わっていない。ただ、周囲の選手たちが自分をうまく使ってくれるようになった」。チーム全体で機動力を生かすようになった分、動いたまま、プレーを選択できるようになった。持ち味を発揮する下地はできあがった。
新潟はリーグ戦は17位と低迷中。ただ、ヤマザキナビスコカップは決勝トーナメント進出の可能性が十分にある位置につけている。ミシェウは「何をやろうとしているのか、練習から全員の気持ちが一致している」と自身の状態と同様に、チームの上向きな雰囲気を感じている。予選リーグ突破、そして今チームの再構築のためにも勝利が必要な一戦。ミシェウは「勝ちますよ」とサラリと言った。
鹿島はBグループ首位。リーグ戦でも2連勝と調子を上げてきた。リーグ戦前節は神戸に2-1と競り勝った。シュート数は8本と、神戸の16本の半分。それでも、前半、後半の立ち上がりにジュニーニョ、興梠慎三のFW陣がゴールと、効率よく得点した。
神戸戦では裏を狙ったロングボールからゴール、要所では素早い攻守の切り替えから前線に人数をかけるといった鹿島本来の攻めの形ができた。新潟同様にリーグ戦では序盤は苦しんだ。そこから徐々に順位は上昇。ヤマザキナビスコカップで予選リーグを順当に勝ち抜くことがチームの立ち直りの証明になる。
どちらにとっても、勝点3が決勝トーナメント進出に大きな影響を及ぼす。それ以上にチームの戦い方の確認、自信の掌握のために意味を持つ一戦になる。
以上
2012.06.05 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
J’s GOALニュース
一覧へ【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 鹿島】プレビュー:予選リーグ突破に前進したい両チーム。新潟は司令塔・ミシェウが復帰し、好調鹿島と真っ向勝負(12.06.06)
- natsuyasumi2024
- jwc2024
- 国立20240914
- pari olympic2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグ 2023-24
- はじめてのJリーグ
- 2024天皇杯
- seasonreview2023 Jリーグ1年の振り返り(別ウィンドウで開く)
- シーズン移行の検討
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2023 移籍情報
- 大会概要まとめ
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE