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【ヤマザキナビスコカップ 鳥栖 vs 浦和】プレビュー:鳥栖が勝点で並ぶ浦和をホームに迎える。首位磐田を追撃し、上位進出のために両チームとも勝点3を得たい一戦。(12.06.06)

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先頭を走るランナーが、しばしの休息を取ることになった。
追いかけるあなたは、この状態をどのように見るか…。
「一気に追い抜くチャンス」と感じるランナーもいるだろうし、「ここである程度差を詰めておけば」と感じるランナーもいるだろう。そこには、このレースをどのように戦い抜くかという戦術が含まれる。
前者でも後者でも、首位のランナーとの差を少しでも詰めておけば、そのあとのレース運びでの駆け引きに有利な状況が訪れるだろう。ここで、差を詰めない理由は見当たらない。
まさに、今節のヤマザキナビスコカップ予選リーグ第5節がこの状況にある。Aグループは、首位を走る磐田が今節は試合が組まれていない。勝点3差で追う2位グループに鳥栖と浦和がいる。首位磐田に追いつくチャンスがある2チームが、直接対決となる大事な試合が6日19時にベストアメニティスタジアムで行なわれる。

鳥栖は、5月25日(金)のJ1第13節のG大阪戦で、2点差をはね返して逆転勝ちを収めた勢いが持続している。この試合で、2得点1アシストしたMF藤田直之は、「リーグ戦の流れを切らない戦い方を」と試合に臨む姿勢を示してくれた。主将を務めるボランチの言葉は、そのままチームのモチベーションととらえても問題はないだろう。
「全員が最後までハードワークすること」(藤田直之/鳥栖)さえ怠らなければ、鳥栖のサッカーは変わらない。今節も、前線から相手にプレッシャーをかけ、奪ったボールはシンプルに前線に送って浦和のゴールを脅かすに違いない。加えてセットプレーの機会を増やしたい。高さを比べると、浦和よりも優位といえる。FW豊田陽平、DFキム クナン、DF呂成海といずれもヘディングに自信を持つ選手が多い。精度の高いキッカーもいるし、藤田のロングスローも大きな武器となっている。浦和のクロスやセットプレーへの対処が、勝負のターニングポイントになりそうだ。

浦和も負けてはいない。リーグ戦では第10節以降負けておらず、リーグ戦5位の実力を今節も見せてくれるだろう。前線に位置する攻撃的な役割を負う選手たちは、パスでもドリブルでも選択できる巧者揃いなのだから。マルシオ リシャルデスを筆頭にポポらテクニックとゴールへの嗅覚を備えた選手は、ピッチの幅を自由に使い、相手DFにマークを絞らせない。特にパスをつなぎ始めると、空いたスペースにドンドン選手が入ってくる。攻撃に数的優位な状況を作る動きは、リーグでもトップと言っても過言ではない。しかも、ボールを失うことが少なく、止まることが少ないだけに、対峙した選手は一瞬たりとも気が抜けない。鳥栖DFのマークの受け渡しとカバーリングの出来次第では、浦和の攻撃力の餌食になる可能性もある。

今節の持つ意味は、両チームとも首位に追いつくだけではない事を付け加えておかないといけない。他のチームの試合結果次第では、決勝トーナメント進出となるグループ2位以上の可能性が大きく増すのである。今節の試合に敗れると予選リーグ敗退が決まるチームもあるだけに、ここで首位の磐田に追いついておくと残り試合の戦い方も変わってくる。リーグ戦の中断期に行われる試合だけに、普段とは違う面白さも含まれているのである。

ある選手が言った言葉が耳に残っている。
「カップ戦であろうがリーグ戦であろうが、俺には何も変わらない。練習試合でも紅白戦でも、負けたくないし負けて良い試合なんてありえない」
そう語る目には、アスリートとしての本能が映っていた。
キックオフのホイッスルと同時にボールを追い、ゴールを狙い、試合に勝つために走り切るのである。
ピッチに立つ選手たちは、『負けたくない』のではなく『勝ちたい』のであり、我々はその姿を後押ししているのである。
試合は勝つために行い、プレーはシュートを打つために行なうのがサッカーなのだから。

以上

2012.06.05 Reported by サカクラゲン
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