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【ヤマザキナビスコカップ 札幌 vs 清水】プレビュー:初夏の札幌市内でのナイトゲームは、アグレッシブな守備スタイルの両チームの良さを引き出すはず。決勝トーナメントへの生き残りをかけたハードなゲームになること必至!(12.06.06)

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J1リーグ戦がひとときの中断期間へ突入しているこの6月。その第2週目に開催されるヤマザキナビスコカップの予選リーグ第5節では、勝点4で5位の札幌が同9で2位につける清水をホームで迎え撃つ。

札幌は直近の試合であるリーグ戦の第13節で、広島に1−3のスコアで敗れている。前半に2点を先行され、後半立ち上がりに内村圭宏のファインゴールで1点差に迫るも、終盤に直接FKを蹴り込まれる手痛い失点での敗戦だった。リーグ中断前最後の試合だけに何とかいい形で締めくくりたかったが、叶わず。順位は最下位のままである。

しかし、石崎信弘監督はその広島戦の内容に関してはまったく悲観していない。もちろん敗れてしまったことに関しては厳しく見ているものの、「相手のやろうとしているサッカーをさせなかったし、攻撃の形としてはウチのほうが上回っていた」と振り返る。確かに前半の2失点はミスからカウンターを食らってのものと、守備陣のポジショニングミスで対応が遅れたもの。最後の失点もFK時の壁が割れてしまい、そこを通されてしまってのものだった。必ずしも、守備組織が崩されているわけではない。見方によっては、2位のチームを相手にもそれなりの戦いができていたということになる。

だが、今シーズンの札幌においては、そうした試合を落とし続けているわけで、依然として課題が残り続けているとも言える。当然、指揮官もそのことは強く認識しており、「攻撃にしても守備にしても、肝心なところでミスが出ている。J2では何とかなっていたが、J1はそう甘くない。その部分をしっかり改善していかなければいけない」と気を引き締める。スーパーゴール以外、得失時には得てして何かしらのミスがつきまとうのがサッカーというスポーツ。同時に人間がやるスポーツである以上は、ミスは必ず起こり得る。ある意味では最も改善の難しい課題が札幌には突き付けられていると言えるだろう。とはいえ、その改善なしに浮上はありえないわけで、経験豊富なベテラン監督の手腕があらためて問われることになりそうだ。

怪我人が多いなかで、先月29日には高木純平が右膝クリーニング手術を敢行し離脱となり、メンバー構成がさらに厳しくなっているが、チームの総力を上げてこの試合を勝ち切りたいところだ。

一方で、敵地に乗り込む清水の直近のリーグ戦は、ホームで横浜FMと対戦してスコアレスドロー。持ち前のアグレッシブな守備は機能していたが、攻撃面ではプレーに精度を欠き、2試合続けて無得点試合となってしまった。特に後半途中までは動きが非常に重く、「最初の60分間は何が起こっていたのかはわかりませんが、われわれの選手は良くありませんでした」とアフシンゴトビ監督が振り返るほど。残りの30分間については「エネルギーも上がり、集中力も上がり、サッカーも良くなっていった」(ゴトビ監督)が、ゲームの3分の2が低調ならば、やはり勝てない。アレックスを出場停止で、吉田豊、村松大輔をU−23代表で欠いていたことが影響していることは間違いないだろうが、戦力の底上げが必要であることをあらためて認識させられる内容となっていたことも間違いない。清水にもまた、大きな課題があるということだ。

ただし、横浜FM戦について言えば、若い鍋田亜人夢が先発起用され、ジミーフランサが前線ではなく下がり目のポジションに置かれるなど、指揮官は着実にあらたなチャレンジを行っていることが見て取れる。特に鍋田についてゴトビ監督は「こういうチャンスを与えることで、また選手たちがチャンスを生かすことで、少しずつ選手を育てていきたい」と明かしており、目先の試合だけでなく、長い視野を持ちながらのチーム強化が行われているということだ。今後のチームのレベルアップにも、大いに期待したいところである。

そんな両チームの対戦だが、この試合が涼しい初夏の札幌市内で、それもナイトゲームで行わるという部分がカギとなりそうだ。札幌も清水も、高い位置から積極的にグループで守備を仕掛けていくのが信条のチーム。気温の高いコンディションになるとその部分がなかなか出せなくなるが、少なくともこの試合に関しては気温の心配はいらないはず。双方が立ち上がりからアグレッシブに走り回る好ゲームが期待できそうだ。

ホームの札幌は結果によっては敗退が決まってしまうため、勝利は必須。内容と結果の両方にこだわった、緊張感あふれる雰囲気が漂うはずだ。

以上

2012.06.05 Reported by 斉藤宏則
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