6月2日（土）、Ｊ２第17節・岡山vs愛媛戦。キックオフ直前のピッチ上が非常に賑やかで、かつ人間以外も多い！と感じました（写真１）。ピッチに並んだのは、「岡山市民デー」として挨拶をした高谷茂男市長をはじめ、政令指定都市・岡山市のキャラクターミコロ、ハコロ、岡山側のエスコートキッズ22名、愛媛側エスコートキッズ11名、フェアプレーフラッグの旗手6名、プライドオブ中四国フラッグの旗手６名、岡山のマスコット・ファジ丸、愛媛のマスコットのひとり・伊予柑太、そして愛媛の一平くん。選手22名、審判団４名を加えて合計すると、人間が72名、人間以外が5体。さらにスタッフやカメラマンもいました。岡山の運営スタッフによると、「多分、選手入場の最多キャストだったと思います」とのこと。


この日は、愛媛の一平くんが初めてカンスタを訪れた日でもありました。しかし、キックオフ約2時間前のスタジアム周辺で姿が見えたのは、愛媛FC事務局のスタッフである「金太」くんと、06年まで愛媛でプレーし、現在は愛媛FC広報担当の川井光一さんだけでした。
「金太は、愛媛のフロントスタッフの一員なんです」と川井さん。金太が付けている、愛媛のネクタイを見せてくれます。
金太はこれまでもJ’s GOALにたびたび登場してきました。「この度、愛媛FC事務局スタッフに金太が加入することとなりましたのでお知らせいたします」とアナウンスがあったのは今年4月1日（詳細）。

金太の出生の秘密、一平くんが脱皮する際に誕生したという噂は、なんと内部情報（伊予柑太）によって暴露されています。（詳細）


小柄で愛らしい金太は、川井さんとともに真面目に広報活動に取り組んでおり、子どもたちの心をすぐに捉えました（写真２〜４）。片手にファイルを抱え、子どもたちの頭を撫で、岡山のグッズ売り場を覗いて皆とハイタッチ。金太の働く姿を見ていて、ふと、一平くんは何をしているのだろう、と思いました。この日、岡山サポーターやファンに、今日のゲームの見どころを聞くと、「一平くん目当てです！」という答えが圧倒的でした。その一平くんの行方を尋ねると、「さっきまで刀を振り回してたけど…しばらく見てないですねぇ」。一平くん目当ての人がこれほど多いことを知りながら、姿を見せないとは。さすが、「2012年3月、無断欠勤が過ぎたとして『ゆうゆう亭』を解雇された」（Wikipediaより引用）だけのことはある！

探し回った結果、たっぷり休憩をとっていたらしく、岡山の運営スタッフによってようやくスタジアム正面玄関に姿を現しました（写真５）。ここでもしばらくはタラタラしていましたが、サインを求められ、吸盤のついた手で器用にペンを取りました。そして「明日は晴れる　一平」（写真６・７）と書いた後、さんざ女の子と遊んでいました。また、ハーフタイムには、ファジ丸、伊予柑太とPK戦を行いましたが、一平くんのキックはゴールバーのはるか上空に飛んで行きました。


岡山でもブレない姿勢を見せてくれた一平くん。この日のゲームは、岡山市内の小学校には事前に、愛媛戦のチラシが配られていたそうです。初めてスタジアムを訪れた小学生は、一平くん、金太くんを見て、ゲーム以外のスタジアムの楽しみを知ったと思います。ちなみに、「一平くんと、金太は決して同席しない」という噂の真相は、カンスタでは突き止めることが出来ず、依然不明のままです。

以上

2012.06.04 Reported by 尾原千明