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【J2:第17節 岡山 vs 愛媛】レポート:最初の10分間を制し、戦い続けた愛媛。岡山は追いつき、最後までチャンスを作るが、結果はドロー。(12.06.03)

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立ち上がりの愛媛は、冷静で勢いがあった。攻撃の形を作り、最初の3分間だけで4度、岡山のペナルティーエリアに侵入した。FW石井謙伍が下げたパスを、アライールがクロス。岡山FWチアゴの中途半端なパスを奪って、愛媛ボランチ・トミッチから右SH小笠原侑生、左の空いたスペースから左SB内田健太のシュート。CKからCB園田拓也のヘディング。岡山の最終ラインからのパスを奪ったCB浦田延尚が左SHの前野貴徳に付け、前野のクロスに小笠原と浦田が飛び込む。攻撃に絡んだ愛媛の選手は、フィールドプレーヤーの全員。バルバリッチ監督はピッチサイドに立ったままで、これらのシーンに前節・富山に敗れた後の愛媛の1週間が見えた。

対する岡山は、愛媛に気圧されたかのように寄せられない、奪えない。そんな状態が続く中、岡山のスローインから愛媛のゴールが生まれた。愛媛の左サイドで、澤口雅彦のスローインをチアゴが収められず、これをFW有田光希から中央のトミッチへ。トミッチが後方の村上巧に出して決まった。ボランチ・村上のプロ初ゴールで愛媛が前半7分、先制した。

しかし前半10分、岡山を普段の姿に立ち戻らせるプレーが生まれた。自陣ペナルティーエリア付近で岡山のボランチ、千明聖典と仙石廉が交差し、仙石が愛媛のパスをカット、金民均に繋げる。金は低い位置から相手を振り切りながらドリブルで上がり、桑田慎一朗へ。桑田がシュートを放つ。これは枠に飛ばなかったが、ようやく岡山らしいプレーが発露した。粘り、厳しく寄せてくる愛媛に堪えながら、力みすぎることなくプレーを続けたことが、後半の岡山の同点弾につながったと言えるだろう。

「後半は相手が徹底的に後ろからどんどん蹴ってきて、DFラインが跳ね返せずに起点にされ、押し込まれる状態が続いた」と愛媛DF園田。最終ラインの後藤圭太から竹田忠嗣、竹田のロングボールをチアゴが落として、金が左ワイドの田所諒へ。正確なクロス職人でもある田所のクロスを待って、ニアにチアゴ、桑田に代わって入ったFW川又堅碁がファーに、並行してゴールに向けて走り込む。そして川又が決め、後半25分、とうとう岡山が愛媛に追いついた。

その後も互いにチャンスを作り続けるが、愛媛はスローダウンし、最後の精度が落ち始める。得点数が伸びないことを聞かれた影山雅永監督は、「つま先ひとつ、指1本でもいいから押し込む。相手と競ってこぼれたところを誰でもいいから突っ込む。そういうところが分かれ目になっているかと思う」と答えた。きれいに崩せなくてもいい、と泥臭い執着心で挑んでいたら追加点があったかもしれない。それはともかく今日のゲームで得た収穫は、FWチアゴと川又堅碁のコンビネーションだ。この迫力ある2枚と周囲の連係が、今後の岡山に多くのゴールをもたらす可能性は大きい。

アシストの田所は、「1人ひとりが自分のプレーを見つめ直してやることが大事」と、千明は「やっぱり入り方が良くなかったです、今日はそこですね」と、仙石は「不安を持って入りすぎたかもしれない」と反省点を口にした。公式記録のシュート数は愛媛が前半7本、後半2本の計9本。岡山は前半3本、後半9本の計12本。愛媛は後半、精度が少し落ちたが、繋いでスペースを生かし、SBだけでなくCBも参加する全員攻撃は素晴らしかった。

岡山は今日のゲームで掴み取れなかった勝点3を、愛媛は狙い澄まして奪えなかった勝点3を、9月23日ニンスタでの再戦でものにしなければならない。

以上

2012.06.03 Reported by 尾原千明
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