５月22日午後、松本市内で記者会見が行われ、第17節（６月２日、松本ホーム）と第24節（７月15日、甲府ホーム）の甲府との試合が『甲信ダービー』と銘打たれる一戦になることが発表されました。

もともと松本と甲府の間には深い縁があります。両クラブの設立が1965年という“同い年”。地理的にも長野と山梨は隣接県で、甲府は松本から最も近いＪクラブであり、地域クラブから発展してきたという歴史も似ています。Ｊリーグ参入を目指す上でのモデルケースとして、「過去にも幾度か指導していただいた」（松本山雅・大月弘士社長）関係。選手の移籍もあり、土橋宏由樹（現AC長野パルセイロ・アンバサダー）・木村勝太（現カターレ富山）など、当時北信越リーグ所属だった松本の主力としてＪＦＬ・Ｊリーグ参入に大いに貢献、クラブの歴史に名を刻んだ選手も存在します。
一方の甲府も松本アルウィンでは３回ホームゲームを開催するなど、言わば勝って知ったる街。「現在、Ｊ２で１試合平均入場者数１位の松本に負けないようにと常々話している」（甲府・輿水順雄社長）と早くも開戦モード。「入場者数でも競い合い、Ｊ２を盛り上げたい。いずれＪ１の舞台でもダービーをできれば」と既に視線は先を見据えていました。

このダービー開催にあたり、両クラブのスポンサーでもあるセブンイレブンが盛り上げに一役買います。当日は『セブンイレブンデー』として、先着２，５００名にクリアファイルをプレゼント、またブースを出店するなど多くの仕掛けを計画しています。
このように何かと縁のある両クラブ、現在の１試合平均入場者数は、松本がＪ２で１位（９，４８２人）で甲府が３位（８，９１１人）と堅調に推移しています（Ｊ２クラブ別入場者数）。６月２日の目標は「アルウィンを満員（約２万人）にする」という壮大なもの。勝敗同様に注目される入場者数は、当日のお楽しみに！ということで。

そして次にクラブからアナウンスされた衝撃のニュースは（笑）、ついにクラブのマスコットキャラクターがお目見えするということでした。これまでは松本市の公式マスコットである『アルプちゃん』や、スポンサーであるアルプスピアホーム様のマスコットである『ぴあっとちゃん』（公式戦に時々顔を出す、ピンクの色をしたウサギをご存じでしょうか？）などが試合に華を添えていましたが、遂に６月２日、アルウィンに見参します！　今後は、ホームゲームはもちろん、クラブイベントなどにも参加し、『愛されるキャラクター』を目指し日夜活動していくとのことです。もちろん当日は僕もその一挙手一投足に密着マークする予定ですので、６月２日の『J's GOAL』を乞うご期待!!

以上

2012.05.30 Reported by 多岐太宿