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【J2日記】北九州:<連続企画>本城の雨。第4回「これでバッチリ!」(12.05.28)

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(C)上田真之介

北九州仕様のポンチョ(左)と、降雨時にゲートで配られる大判のビニール袋。雨はグッズとアイデアと熱いハートで乗り越えられるはず。

私はいま、JR小倉駅に近いカフェでパソコンを広げ、この原稿を打っている。外を見れば雨…と言えば、なんとも詩的できれいかもしれないが、ここの外はアーケードである。

さて、北九州のホームスタジアム・本城陸上競技場には雨が多いという話を3回にわたって書いてきた。降雨試合が増えていること、その理由はわからないということ、そして、雨でも見応えのある試合ができることが少しでも伝わっていれば幸いである。そして最終回となる今回は、避けられない雨の中で行われる北九州らしいパスサッカーを、少しでも快適に観戦する方法について示したいと思う。

実は北九州には雨の日ならではのグッズや特典があるらしい。
ということで、ギラヴァンツ北九州広報、津川弘子さんにお話を伺った。

まず、基本的な観戦スタイルだが、写真の左にあるポンチョの購入がおすすめとのこと。これはおそらくほとんどのチームで販売しているものだと思うが、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)樹脂製で軽くて丈夫。(とりあえず語感がかっこいいので、あえて素材名のエチレン酢酸ビニルコポリマーと書いてみたものの、その言葉が持つ無言の化学的圧力に負けて「軽くて丈夫」だと言っているのではないことを述べておこう。ほんとうに軽くて丈夫です)
サイズはフリーサイズのみではあるものの、ゆとりがあり、子どもから大人まで、ちょっとふっくらしていても大丈夫だそう。首もとをボタンで留めることもでき、顔面と足元を除いてカバーできる。2100円。北九州のクラブカラーのポンチョは、北九州市小倉北区のAIMビルにあるチーム本社やネットショップ、試合当日の本城で購入できる。

問題は、除かれてしまった顔面と足。津川さんは、第2回目で気象の面から解説していただいた垂水千佳さんと同じように「(女性は)ウォータープルーフは当然」と、顔面対策(?)を促す。また足元については「ビーチサンダルなど濡れてもいいもの」をおすすめしている。
しかし、本城までビーチサンダルで行くわけにもいかないし、体はガードできても荷物がやっぱり濡れてしまう…。でも大丈夫!
北九州は雨の日、写真右の大きなビニール袋を配布しているのだ。「掲げて応援してもいいし、荷物を入れて濡れないようにしてもいい」と津川さん。靴やバッグなどはスタジアムでビニール袋に入れ、ポンチョをまとった「観戦スタイル」に変身すれば問題はなさそう。

安心のしくみはまだある。
津川さんによると、雨の日の本城では「メインスタンドとバックスタンドの2カ所に女性専用の更衣室」を設置する。着替えやお化粧直しに利用でき、万が一びしょ濡れになってしまっても着替えさえ持っていれば、大変な状態で本城を出ることは避けることができそうだ。(男性用の更衣室はないが、我らが男子諸君は…、我慢しよう)

そして、実はあまり知られていなかったのだけれど、雨の日はファンクラブ会員向けのポイントがちょっと上乗せ。通常の来場ポイントもあるが、雨の日はうれしいボーナスポイントがゲットできるのです。

ということで、雨の日は
・ポンチョと顔面防備を心がけよう
・大判のビニール袋がもらえるので活用しよう
・びしょ濡れになっても(女性は)更衣室があるから安心
・ボーナスポイントをゲットしよう
などなどちょっとした工夫をしたり、本城にある観戦者向けの特典を利用しながら、楽しく観戦しよう。

  =  =  =  =  =

「本城の雨。その傾向と対策」という主題を持って4回にわたって書いてきた。
結局のところ、『本城の降雨試合は増えていて』、『その気象上の理由は不明だが』、『北九州らしいパスサッカーができ』、『雨に抗う方法はいくつもある』――という至極真っ当なことを結論とするしかなさそうだ。

雨の話を木村祐志選手にした際、私から「お客さんにもっと来てほしいと思っている」と話すと、木村選手は「なかなかお客さんが増えないですもんね…」と意を汲み、果てには(?)雨男の話までも答えてくれた。
雨と観客数の伸び悩みは選手も気にしている。やはり大勢の観客が応援し、見守る試合がベストだ。今季は日曜の夜の開催も多く観戦に向いているとは言い難いが、少なくとも雨が本城を避ける理由にならないようにしたい。クラブとしても、あの手この手を打っている最中。みんなでアイデアを出し合いながら、雨にも負けず、盛り上げていきたい。

なお、本稿執筆段階における次のホームゲーム(6月2日、湘南戦)の天気予報はくもり。降水確率はやや高いようだ。さっそく、「雨にも負けない熱いハート」が試される試合になりそうではないか…。

以上

2012.05.28 Reported by 上田真之介
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