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【J2:第16節 町田 vs 水戸】レポート:“ポジティブな”引き分けで、両チームの連敗がストップ。町田は終盤の試合運びに前進あり(12.05.28)

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水戸の柱谷哲二監督は「前半はバランスを意識し過ぎてしまって、大胆に出て行く場面がなくなってしまった」と試合展開を振り返る。意識の問題に加えて、鈴木隆行の不在が大きく影響していた。水戸は前線で身体を張り、ボールを収める元日本代表FWが警告の累積により出場停止となり、18才の鈴木雄斗がポスト役を任されることになった。鈴木雄斗はエレガントな長身選手だが、鈴木隆行と同じ役割をこなすことは難しい。前半の水戸は前線にボールが収まらず島田祐輝、小澤司の両サイドMFを生かせない。

町田は27分に平本一樹が鈴木孝司の“落とし”に反応し、左足のダイレクトボレーを放つが、ポストに弾かれる。30分には水戸の輪湖直樹が左サイドを突破して折り返し、鈴木雄斗がニアからヘッドを合わせる。しかしダイビングヘッドはぎりぎり枠の外だった。前半を振り返って“決定機”といえる場面はこの二度だけだった。

後半はチャンスこそ増えるが、前半に引き続いて一進一退だった。水戸は後半から投入された村田翔選手の活躍もあり、チャンスボールの供給が増え、効果的な突破や抜け出しは再三だった。しかし柱谷監督を「いい形ができているのに絶対決めてやる、迫力を持ってペナの中に入っていく、ボールを持って相手の前に出て行くというモノが、あまりにもなさ過ぎる」と嘆かせた消極性で、チャンスが決定機、ゴールに結びつかない。

場内のサポーターを今日もっとも驚かせたプレーは、54分のスーパーシュート。平本一樹は左サイドでボールを持つと、左足のドライブシュートを狙う。角度も距離もあったが、GK本間幸司が触れない威力とコースだった。しかし惜しくも右ポストに弾かれてしまい、町田は先制できない。

町田の課題は終盤の試合運びだった。町田は今季の26失点中、“61分以降”が16点。更に言うと第10節から6試合連続で“76分以降”に失点を喫している。しかし、今日の終盤は町田が互角以上に試合を運び、失点もなかった。「規律を最後まで保てたという意味ではよかった」(アルディレス監督)、「今日は最後の最後で守れていたと思うし、集中できていた」(太田康介選手)、という部分は小さからぬ前進だ。
攻撃面は相手の消耗を突いたカウンターが効果的だった。86分に鈴木孝司のスルーパスから鈴木崇文が抜け出し、87分には北井佑季の落としから鈴木孝司がシュート。91分にも平本一樹のドリブル、スルーパスから鈴木孝司が抜け出すなど、惜しい場面が続く。ただしいずれも「パスが合えば」という悔いの残る場面で、アルディレス監督も「(課題は)シュートというよりも、ラストパスですね。2、3回のカウンターがありましたけど、最後のパスが、なかなか上手くいってないのが現実です」と分析する。

結果はお互いにとって“半歩前進”のスコアレスドロー。両監督とも悔しさはにじませつつ、結果を前向きに受け入れる様子だった。柱谷哲二監督は「我々が3連敗しているところで、アウェイで勝点1を取ったことはポジティブに考え、次にゲームに行きたい」と語る。アルディレス監督も「1点でも奪えたというのは、ポジティブに捉えるべきだと思います」「いいプレーをしていても結果がついてこないと、少しずつ自信なり、信頼を失っていくのが常です。なので、勝点1というものは、心理的な部分で悪い結果ではない」と振り返る。町田は2連敗、水戸は3連敗を、この引き分けで食い止めた。十分ではないが、次につなげ得る結果だった。

以上
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