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【J1:第12節 C大阪 vs 柏】レポート:C大阪、「悪夢の3分間」に泣く。柏は今季初のリーグ戦連勝!(12.05.20)

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大阪長居スタジアムで今季2度目のホームゲームを戦ったC大阪。だがしかし、結果は1−2と柏に逆転負け。リーグ戦では4戦勝ちなしとなってしまった。一方の柏は、ハードな9泊10日の長期遠征ながら、ACLを含めたアウェイ3連戦で3連勝。今季リーグ戦においても初の連勝を達成した。

「互角の戦いだった」とC大阪のセルジオ ソアレス監督は振り返ったものの、主導権は序盤から明らかに柏のものだった。15日に韓国・全州で全北現代に2−0と快勝後、移動日をはさんで、地元に戻らず大阪で調整した柏。疲労は「多少なりともあった」(那須大亮)ものの、川崎F、全北を撃破した勢いはまったく衰えず。「立ち上がり10分くらい、本当にいい入り方をして、決定的なチャンスを4度ほど作ることができた」と柏のネルシーニョ監督も言うように、アウェイチームは序盤から猛攻を繰り出した。

それでも、防戦一方だったC大阪は、韓国代表GKキム ジンヒョンの再三にわたる好守や、相手の決定力のなさ、そして、クロスバー、ゴールポストにも助けられ、なんとかしのいでいく。すると、36分、ホームチームが、数少ないチャンスを確実にものにした。柏のCKからカウンターを発動すると、キム ジンヒョンのパンチングでのクリアをきっかけに、清武弘嗣、黒木聖仁、播戸竜二、ブランキーニョと素早くつなぎ、最後はケンペス。相手DFの裏に飛び出すと、柏GK菅野孝憲をよく見て、得意の左足でシュート。「自分にやってきた1つのチャンスを、うまく決めることができた」というストライカーの、第2節G大阪戦以来となる今季2ゴール目で、C大阪が先手を奪った。前半はこのままC大阪が1点リードで折り返す。

後半、序盤の15分間は一進一退の攻防。C大阪が左サイドバックの黒木によるアグレッシブな突破や、FKから最後は播戸がフリーでヘッドを放つなどでゴールに迫れば、柏も前半同様にチャンスを作り続けるなど、互いに攻め合う。ただ、そのなかで、C大阪にアクシデントが発生。DFの要の1人、茂庭照幸が負傷。ピッチに戻れなくなり、一時的に10人での戦いを強いられる。柏が2枚目の交代カードとして澤昌克を投入してきた直後だったことも重なり、C大阪の守備が混乱。「10人でやらなきゃいけない時間帯で、何分間か集中がチームとして切れてしまった」(ケンペス)隙を柏に突かれると、酒井宏樹の右クロスに対処できず。63分、相手のエースであり、この試合で再三にわたってチャンスを作っていたレアンドロ ドミンゲスにヘッドでのゴールを許してしまう。

その直後、慌てて今季リーグ戦初出場となる横山知伸をセンターバックに入れて、修正を図ろうとしたC大阪だったが、勢いづいた柏、いや、酒井を止められない。失点からわずか3分後、酒井の単独突破に黒木が振り切られてクロスを送られると、中央でフリーだった田中順也に押し込まれ、立て続けに2失点目を献上。『悪夢の3分間』で、スコアは逆転してしまった。

そこから、C大阪もなんとか試合を再び振り出しに戻そうとするが、柏の卓越したボール回し、ポゼッションサッカーの前に、「我々としては攻撃に行きたかったが、うまくかわされた。パワーをそがれた」(セルジオ ソアレス監督)。散発的に、ケンペスのヘッドや、清武を軸とした巧みなパスワーク、そして、途中投入された村田和哉のスピードを活かした突破などでチャンスを作るも、ゴールは遠く、1−2のまま終了。19,643人の観衆が集まった長居で、勝利を飾ることはできなかった。

この一戦では、ここまで7得点をあげていた大黒柱のキム ボギョンが、体調不良により欠場。そのなかで、3日前に行われたヤマザキナビスコカップ第4節広島戦に引き続き、播戸、ブランキーニョが先発フル出場。また、16日にドイツ・ニュルンベルクの移籍を発表した清武もゲームメイクに奔走していた。しかし、「いくつかあったチャンスで、2点目を逃してしまったところが、1つ、悔いが残るところ」とブランキーニョ。逆に立て続けの失点で、意気消沈。結果的にはキム ボギョンの不在が最後には響いた形になった。「だれが悪いとかではないが、ただ単に自分たちが弱いだけかなと思うし、自信を持って戦えていない」と主将の藤本康太。イレブンの敗戦によるショックは大きかった。

逆に、柏は、ネルシーニョ監督の采配が冴えた。ハーフタイムでは「自分たちが持っていた主導権を簡単に相手に譲ってしまったことについての注意と、あとは少しの修正を入れた」と、チームを鼓舞。そこから、選手交代もうまく活用すると、同点弾は途中投入の栗澤僚一と澤が起点に。さらに、リードを奪ってからは水野晃樹を前線に加えることで、柏らしいサッカーを最後まで継続した。「自分たちが到達できる、本来持っている力にまでは及んでいない」と名将は気を引き締めなおしたが、「チームの雰囲気的にもいいですし、間違いなく昨年のいい感じに戻ってきている」と水野も言うように、昨シーズンのJ1王者に貫禄が戻ってきた。

以上

2012.05.20 Reported by 前田敏勝
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