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【J2:第15節 富山 vs 福岡】プレビュー:完敗から再起を図る富山。本来のアグレッシブさを取り戻し難敵・福岡に挑む。(12.05.20)

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富山が再起をかける。前節は「攻守ともに仕掛けていない。(勝つための)行動がみられなかった」(安間貴義監督)という今季ワーストの内容で完敗を喫した。まだ2勝という成績とゲーム内容の悪化に対し、選手の危機感とサポーターの懸念は高まっている。本来の持ち味であるアグレッシブさを全面に出して戦い抜き、自信と信頼を取り戻さなければならない。

前節の横浜FC戦は守りで受け身にまわり、攻めてもパスがつながらない。悪循環に陥ってなすすべなく0−3で敗れた。「ミスが多かったことでさらに慎重になってしまったのかもしれない」とMF大西容平は悔やむ。前からボールを奪いにいく、常にゴールを意識して相手の最終ラインに対して仕掛けるといった富山らしさがみられなかった。
大型連休の前までは結果は伴わずとも試合内容は良化傾向にあり、パスワークでペナルティーエリア内に攻め込む場面が増えていた。しかし、4バックにシステムを変更した最近5試合は攻撃が停滞する時間が目立つ。この間の1試合平均得点は0.6で、それ以前の1.1点に比べて低下した。安間監督は選手たちの調子や成長ぶりを踏まえて4バックを選択した。だが、その思惑や期待通りにはいかなかったところがあったようだ。
守備面でも「アプローチが遅くなっている。周囲を気にして後ろ髪を引かれるような守りになっている」と監督。ボールを奪えずに押し込まれ、意図していない引いた守りを強いられた。今週は11人対11人でボールの位置を変えながらチャレンジ&カバーの連係を確認して修正を図っている。「守りの人数が余っていても失点してしまう。ならば前方に人数を増やしてパスコースを増やしたほうがよい」と考え、3バックに戻す方向でメンバー選考を進めている。

主力組[3-5-2]、控え組[4-4-2]のフォーメーションで行った紅白戦の内容は上々。双方ともボールがよく動いて攻守の切り替えも早く、躍動感があった。安間監督は「このプレーをそのまま実戦でみせてほしい。ミスを恐れず、自信をもってやればよい」と選手に伝えた。前節は出場停止だったDF福田俊介は「週明けのミニゲームからよい雰囲気で練習できている。今回はアグレッシブに、ガンガン前からボールを奪いにいきたい」と話した。

福岡は第13節の栃木との再開試合を17日に終えて当地に乗り込んできた。残り21分の再開試合は、パワープレーを中心にゴールを狙ったが逆に追加点を奪われて0−2で敗れた。先週の第14節は首位の山形と対戦し、後半8分にFW城後寿のゴールで追い付き1−1で引き分けている。最近5試合は3分2敗。6試合ぶりの勝利を目指している。未勝利をストップさせて上位追撃への足掛かりにしたい。
総失点が20とやや多いために成績は伸び悩んでいるが、総得点21はリーグ3位タイ。昨季J1で戦った実力の片鱗を示しており、昇格の有力候補であるのは間違いない。7得点のFW坂田大輔、4得点の城後とMF成岡翔ら前線に力のあるゴールゲッターがそろう。ボランチ鈴木惇から彼らへのパスをはじめ、縦に早い攻撃に富山は警戒感を強めている。福岡とすれば、先制点を奪ってホームで意気込む相手の出鼻をくじきたい。

富山の安間監督は前節の敗戦後、「こんな試合をしていたらJ2から降格してしまうぞ」と選手に喝を入れたそうだ。目標とする10位との勝点差は11に開いた。前半の21試合を終えて挽回可能な差は9〜15とみており、もう離されるわけにはいかない。浮くか沈むか、ここが正念場だ。
MF加藤弘堅は「このチームには一体感がある。その良さを苦しい時間帯に発揮できたらよい」と話した。過去の対戦成績3分2敗の難敵・福岡を倒せば視界は一気に開けるだろう。ファン・サポーターの後押しを受け、総力を挙げて挑む。

以上

2012.05.18 Reported by 赤壁逸朗
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