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【J1:第12節 大宮 vs 川崎F】プレビュー:ここ2戦、守りきれない大宮vs攻めきれない川崎F。決着はロースコアかハイスコアか?(12.05.18)

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風間八宏監督就任以来、川崎Fはカップ戦を含め5戦して2勝3敗。計8得点すなわち1試合平均得点1.6はなかなかの数字だが、その一方で計14失点。1試合で平均2.8失点は厳しい。勝つときは撃ち合いを制したときで、負けるときは大敗。傍目で見るぶんには派手で魅力的なチームだが、実際に戦うのは「ゲーム展開が読みにくい」と、迎え撃つ鈴木淳監督もやりにくさを感じているようだ。

今季リーグ第7節以降の大宮は、低い位置で守備ブロックを作る戦い方がすっかり板についている。殴り合いも失点も恐れず人数をかけて攻めてくる川崎Fは、引いて守ってカウンターをねらうには絶好の相手だ。ただ、「まずは守備から入って、焦れずに耐えて、先制して勝ちきる」(北野貴之)というのが大宮の必勝パターンだが、第11節鳥栖戦、ヤマザキナビスコカップ寄せんリーグ札幌戦と、先制しながら終了間際に追いつかれ連続ドロー中。守りきることの難しさを痛感した。川崎Fがカップ戦を含めここ2試合で、肝心の攻撃陣が沈黙しているとはいえ、「受けてしまって、一方的に押し込まれるのは避けたい」(渡邉大剛)。特に「中村憲剛選手から、DFラインの背後をねらう矢島選手へのピンポイントのパス」(深谷友基)は脅威。「ラインを上げすぎると裏のスペースを使われるし、下げすぎても一方的に押し込まれる」(北野)難しい状況で、集中した守備を続けられるか。引いて守ってカウンターをねらうということは、「先制点を取られると苦しい」(渡邉)展開になる。ただ、川崎Fが人数をかけてポゼッションして攻めてくるぶん、ボールを奪えばカウンターの大きなチャンスになるだけに悩ましい。

同じ守るにしても、ハイプレスという方法もある。川崎Fは攻撃することによって守備を成り立たせるチームだけに、攻撃でリズムを作らせなければ守備も崩れる。その有効性は、第11節で柏が川崎Fを封じ込めたことで実証した。「本来はもっと前線からアグレッシブに守備をやりたい」というのが鈴木監督の本音だけに、大宮がハイプレスに出る可能性も低くないが、そうなると動きのある試合になるだろう。撃ち合いは川崎Fの望むところだけに、それもそれで悩ましい。昨年のホーム川崎F戦、序盤から果敢に攻めるも先制され、前がかりで点を取りにいったあげく0−5と大敗した苦い記憶もある。

撃ち合い上等の川崎Fに対し、相手が力を出す前に封じにかかるか、あえて力を出させて反撃に利用するか。前者は撃ち合いに引きずり込まれる危険があるし、後者で守りきれなかった場合のリスクも大きい。いずれにしても、ロースコアの試合になれば大宮に分があり、ハイスコアの試合になれば川崎Fに分がある。風間監督と鈴木監督は、1979年のワールドユース選手権にともに高校生ながら選出された『同期対決』。リーグ第7節以降は結果重視の現実的なサッカーにシフトしているが、鈴木監督も理想は「2点3点取られても、4点5点取ればいい」、川崎F同様の攻撃サッカーだ。互いにJ1という日本最高の舞台でチームを率いる立場になった同期を相手に、真っ向から攻撃サッカー勝負を挑みたい気持ちはあるだろう。「昔から知ってる友人と、同じピッチで指揮を執るのはすごく楽しみ」と、鈴木監督。その出方に注目だ。

以上

2012.05.18 Reported by 芥川和久
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