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【J1:第12節 C大阪 vs 柏】プレビュー:上に進むか、下に落ちるか。低迷からの脱却を目指すC大阪と柏のサバイバルマッチ。(12.05.18)

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勝点14で暫定13位のC大阪と、1試合消化が少ないなか勝点11で暫定14位の柏。今季のJ1リーグ戦の序盤で低迷を余儀なくされている両者が、この第12節に顔を合わせる。上を見れば、C大阪と、ACL圏内となる暫定3位の広島との勝点差は5ポイント。逆に、下を見れば、柏と、J2降格圏内となる暫定16位新潟との勝点差は2ポイント。ゆえに、この一戦は、上位に食らいつけるか、残留争いに巻き込まれるかの、サバイバルマッチの様相を呈している。

そのなかで、どちらも現在は復調傾向にある。2度の連敗を喫するなど、波に乗りきれなかったC大阪だが、この1週間の2試合では1勝1分。J1第11節では土壇場で勝利を逃す悔しい引き分けに終わったものの、「チーム状況が厳しいなかでも、最高のゲームができていた」と、FWケンペス。2位清水に思い通りのサッカーをさせず、最後まで苦しめた。また、16日のヤマザキナビスコカップ第4節広島戦では、清武弘嗣が欠場、ケンペスとキム ジンヒョンもベンチで待機というなかで、相手に押し込まれる時間も長かったが、「最後まであきらめず、我慢強く戦い、対戦相手をリスペクトしつつ、しっかりディフェンスできた」と、セルジオ ソアレス監督。すると、今度は終了間際に得たPKにより、J1でも好調な相手から、公式戦4試合ぶりとなる待望の勝利を獲得。「この勝利をきっかけに、チームの雰囲気も上がっていけばいいと思う」とキム ボギョンも言うように、桜の戦士たちには希望の光が見えつつある。

一方の柏も、J1第6節から第10節まで1分3敗と苦悩していたが、前節では川崎Fを2−0で下すと、15日に韓国・全州で行われたACLグループリーグ最終節の全北現代戦でも、「終始我々は勝ちに値するプレーができた」とネルシーニョ監督も評するゲームを見せて、2−0と快勝。ACL初出場にしてラウンド16への出場権を得た。「川崎F戦を観ていて、とにかくコンパクトだったので、それを今日(全北戦)も継続できていたのが勝因。これを続けていけば、柏らしさがどんどん出てくる」と守護神のGK菅野孝憲も言うように、昨シーズンの王者は、この2連勝で自分たちのスタイルを取り戻しつつある。

そのように、C大阪も、柏も、守備面での奮闘ぶりが目立つなか、今節での見どころは、本来それぞれがストロングポイントとしている攻撃力。実はこの1週間の2試合では、C大阪なら柿谷曜一朗、ブランキーニョ、キム ボギョン、柏なら工藤壮人、ジョルジ ワグネル、レアンドロ ドミンゲス、田中順也といった、期待の攻撃陣にゴールが生まれているだけに、今回の対戦でも、取るべき人がゴールを取ったほうが、試合を制する予感が存分に漂う。

そういったことを鑑みると、注目せずにはいられない選手がいる。まずは、16日にドイツ・ブンデスリーガ1部のニュルンベルクへの移籍を発表した、C大阪のエース、清武弘嗣。17日の記者会見では「今年、3年目で、C大阪の中心としてスタートしたし、森島(寛晃アンバサダー)さんや(香川)真司くんがつけていた8番をつけさせていただきながら、自分は結果を残せていないのに(ドイツへ)行くのは、自分でもどうかなというのは、ずっとあったし、迷いもあった」と率直な思いを吐露しつつ、家族の支えもあり、「チャレンジするということで、移籍しようと思った」と、大きな決断を下した心境を語った。

それでも、「まだC大阪の選手だし、自分のできることをあとの残りの試合はしっかりして、全部勝つつもりでやりたい。あと1カ月で結果を残せるよう頑張りたい」と誓った清武。ドイツでも目指す「常にゴールを目指して点に絡めるようなプレー」を、今一度見せて欲しいものだ。まずは、万全の状態で迎える今節、C大阪加入後初得点(2010年J1第14節山形戦)や、輝きを放ち続けた昨年のACLホームゲームの舞台となった場所、大阪長居スタジアムにて、活躍を期する。

また、C大阪FWケンペスも、この試合でのゴールに執念を燃やしているうちの1人。この9番は、長居で行われた第2節G大阪戦以来、得点から遠ざかっている。ただ、前節も得点に絡むなど、状態は上がってきておりに、「コンディションは問題ない。新たな戦いに向けてエネルギーを蓄えている」というブラジル人ストライカーは、「いいプレーをするだけでなく、もう一度長居のゴールにボールを押し込みたい」と、こちらも結果にこだわる。

昨年の対戦成績はC大阪の1勝1分。その1勝は、長居で5−0と大勝したものだった。果たして、今回も、桜の聖地・長居にて、清武、ケンペスらC大阪攻撃陣が躍動するのか。それとも、2連勝で勢いづく柏が、9泊10日の長期遠征最後となる大阪での試合も制するのか。アグレッシブな熱い戦いを、ぜひとも目に焼き付けたいものだ。

以上

2012.05.18 Reported by 前田敏勝
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