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【J2:第14節 京都 vs 徳島】レポート:徳島ゴールをこじ開け、京都が勝点3を獲得。だが、徳島の終盤の粘り強さに反省点も出た試合に(12.05.14)

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追いすがる徳島を振り切って、京都が勝点3を獲得した。
前節からメンバーを入れ替えた徳島。京都も前節の3バックから4バックに戻し試合に臨んだ。
互いに、相手を探る様な立ち上がりから、徐々に京都がリズムを掴む。21分には工藤浩平が裏へ抜け出し、23分、27分には中山博貴がDFの裏でボールを受けるなど、京都のやりたい攻撃を表現する。そして30分、中盤の工藤から右の久保裕也にパスが渡り、フリーでシュートを放ち見せ場を作る。フィニッシュまで持ち込む形は少なかったが京都のトライは続いた。

後半に入っても京都が徳島に攻め込む時間が続く。そして京都、とうとうゴールをこじ開ける。
56分、自陣から宮吉が個の力で持ち込むと、相手エリアそばで左に走り込んだ中山へ。そのまま走り出す宮吉。走り込んだことで出来るスペースへ中山がボールを送ると、そこには中村充孝。中村がこれを鋭く蹴り込んで京都が先制。
ゴールを挙げたことで勢いをつけた京都は守備も良くなり流れを掴む。そして追加点は欲しかったセットプレーから。71分、右CKから秋本倫孝が飛び込み、ドンピシャヘッドで豪快に決め2−0に。

すると、徳島は途中出場の太田圭輔をポイントにして攻勢に出る。そして77分、太田の右からのクロスにドウグラスが頭で合わせ1点を返す。
そこからは、徳島が息を吹き返したかの様な前傾姿勢で京都ゴールに迫る。今節の徳島のシュートは5本。その全てがドウグラスのゴールの後に放ったものだ。
だが、京都はこれを守り切り2−1で勝利し勝点3を積み上げ、3連勝とした。

試合後、徳島・小林伸二監督は、攻撃部分で、相手の嫌なところを突く、相手のやり方を逆手に取る、その臨機応変さで「もうちょっと」と、悔しさ半分、着実にステップは踏んでいるという手応え半分、という様子だった。

対して京都。試合後、大木武監督は、1失点した後の残り10分の戦い方に、全く納得していないという様子で、「まだまだ力が足りないという気持ちが湧いてきました」と、もう一段上へ上がろうという気持ちを見せた。
終盤押込まれた要因について、気持ちの緩みなのか、攻め込まれた状況を跳ね返す戦い方なのか、個の対応の部分の技術なのか、大木監督は敢えて「これ」というものを示さず、様々な要因を挙げた。
例えば、前節の甲府戦。ホームでリードされた甲府も前傾姿勢で攻めに来た。だが、京都はそれを落ち着いて跳ね返し、得点への意欲も充分見せた。同じ様に攻めてきた徳島に対し、京都は甲府戦と違ってドタバタしてしまった。一概に比較はできないが、油断、戦い方、技術と、様々な要因があるのだろう。

ただ、評価すべき点も多々あるのも事実。まず、勝利したこと。中山は勝利の後、よく「勝つためにやっているので、勝てて良かったです」とコメントするが、その通りだろう。今節、山形、湘南、東京Vと上位陣が勝点3を逃している中で京都がそれを獲得したのは素晴らしい、の一言である。まず、勝利したことは評価すべきだ。
そして、攻撃で様々なトライをする意欲を感じられたこと。確かにシュートは少ないが、トライの意欲は今節も大いにあり、スタンドを沸かしていた。継続して欲しい点だ。
さらに、セットプレーから得点したこと。秋本が「ウヨンが残って練習していたので決めてやろうという気持ちがありました」と言えば、チョンウヨンも「今週も秋本と練習していて、結果を残すことが出来て嬉しい」とコメント。こういう練習の成果が出たというのは何よりも喜ばしいことだ。

勝点3を積み上げたが反省点も刻み込まれた、というのは悪いことではない。大事なのは次の試合でそれを生かすこと、となるだろう。

以上

2012.05.14 Reported by 武田賢宗
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