ゴールデンウィーク連戦で巻き返しを狙っていた草津だが、前節は敵地・岡山戦でも1−2と敗れて悪夢の3連敗となってしまった。チームのダメージはさすがに小さくないが、気持ちを落ち着かせる時間もなく中2日でゲームはやってくる。30日深夜に岡山から戻った15位草津は、傷ついた羽を休めることなく、満身創痍で千葉を迎え撃つ。もうこれ以上黒星を重ねるわけにはいかない。
草津は千葉に対して相性が良い。通算成績は3勝1敗。昨季、草津は千葉から2勝を挙げたが、いずれもチームのターニングポイントとなった。15節ホーム戦ではアレックス(現東京V)、ラフィーニャ(現G大阪)、萬代宏樹(現山形)の3ゴールで圧勝し、シーズン序盤のチームを活気付けた(得点を決めた3人が今季チームを去ってしまったが…)。さらに5試合連続勝ちなしで迎えた31節アウェイ戦では小林竜樹、後藤涼、萬代宏樹の3ゴールで劇的な逆転勝利。以後10試合を無敗で突っ走った。
2戦ともにアシストを決めた永田拓也は、千葉戦での良いイメージがチーム全体に残っているという。攻撃力の高い千葉をブロック守備で囲み、ギャップを突いてショートカウンターを繰り出す。草津がイメージするのは、小林、後藤、林勇介の3シャドーが流動的に動いた昨季アウェイ戦だ。「チームはいま連敗中だが、サイドから積極的に仕掛けていってチームに勢いをつけたい」(永田)。草津は昨季に続き、ホーム敷島で千葉を刈る。
3連敗中の草津が真っ先に改善しなければいけないのは中盤でのパスミスだ。前々節・北九州戦、前節・岡山戦の両ゲームは、センターサークル付近の不用意なミスからカウンターを受けて失点を喫した。「あまりにもイージーなミスが多くなってしまっている」(熊林親吾)。草津は攻撃のスイッチが入ると両サイドバックが高い位置を取るため、センターで奪われると一気にカウンターを受けることになる。サイドを起点とした基本に戻ること、さらにリスクマネジメントの徹底の2つが早急な課題だ。
10位・千葉は8節・岡山、9節・松本、10節・富山戦で2分1敗となり苦しんだが、前節北九州戦は2−1の逆転勝利で4試合ぶりの勝点3を手にした。連戦となるがポゼッションの質、選手のレベルは高く、リズムをつかめば再浮上していくチームだ。さらに厄介なのは、指揮官だ。木山隆之監督は08年から3シーズンにわたって水戸を率いていただけに、草津の中心選手を知り尽くす。草津が千葉を撃沈するには、知将を困惑させるアクションが求められる。
連敗脱出を狙う草津だが、前節終盤で保崎淳が負傷退場したのに加えて、チーム内に体調不良やケガ人が続出している。中2日の連戦は控え選手を含めた総力戦となる。副島博志監督は「苦しい状況だが、今いる選手で戦うしかない。だれかが助けてくれるわけではないので、自分たちの力で乗り切るしかない」と覚悟を決める。前節、3試合ぶりのゴールを決めたリンコンは「自分たちのスタイルが出せればチャンスは広がる。千葉が強いチームだからこそ、勝てば勢いに乗れる」と静かな闘志を燃やす。自分たちのストロングを前面に押し出せるかが連敗脱出のカギとなる。
以上
2012.05.02 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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