4月27日から始まった中2日での4連戦の3戦目。ともに前節で久しぶりの勝利を挙げた鳥取と富山が、連勝を狙って激突する。
鳥取は前節、栃木を1−0で下し、7試合ぶりの勝利で21位に浮上、最下位を脱出した。愛媛に1−4で大敗した前々節からスタメン4人を変更。岡野雅行を3年ぶりに先発起用するなどのテコ入れを図り、3節以来のスタメン出場となった尾崎瑛一郎が終了直前に決勝点を決めた。
8節の甲府戦で0−0と引き分け、今季初の無失点に抑えて連敗を3で止めたときは、得点機はなかったに等しく、甲府の猛攻に懸命に耐え、何とか引き分けに持ち込んだ格好。しかし今回は、セカンドボールを粘り強く拾って前半からチャンスを作っており、勝機を見いだせそうな展開に持ち込んでいた。守りについては甲府戦同様に多くのピンチがあり、相手のシュートミスに助けられた面はあったものの、無失点でしのぎ、最高の結果をたぐり寄せている。
富山は前節、岐阜を1−0で下し、5試合ぶりの、そして今季ホーム初勝利を挙げた。押され気味の展開をしのぎ、後半にセットプレーから決勝点。3バックの要である足助翔が負傷離脱したことに伴い、前々節からディフェンスラインを4バックに変更。ボランチを3枚並べた中盤との連係で、全体のディフェンスが落ち着いたことが、良い流れにつながっている。
ともに前節の勢いを持続し、下位から中位へと浮上する足かがりにしたい一戦。特に鳥取は、昨季のJ2加入以降、これまでリーグ戦で連勝したことがなく、昨季から通算して10回目の挑戦となる。
まずポイントになりそうなのは、コンディショニング。鳥取の栃木戦勝利は、ピッチ上の全員が足を止めず、攻守に粘り強く走り切った結果で、逆にそれができなければ勝利はおぼつかない。疲労の影響が懸念されるのは、前節が鳥取よりも3時間遅く終わっている富山も同様で、それぞれスタメンを入れ替える可能性も含めて、どこまで良い状態を作ることができるか。
また、富山は前節、2列目のソ・ヨンドクにボールが入らず、攻撃が機能不全に陥って苦戦を強いられた。鳥取としては、そのエリアを制して主導権を握れるかどうかが重要で、前線の選手のパスコース限定や、前節はボランチで好プレーを見せた美尾敦と実信憲明の守備面の働きもカギを握るだろう。
昨季の両者の対戦は、鳥取では0−0で引き分け、富山では富山が4−2で勝利。富山での一戦は1−1で迎えた後半開始直後、鳥取の不用意なミスから富山が勝ち越し点を挙げると、55分までに4−1と突き放して勝負を決めた。両チームとも前節で勝ったとはいえ、安定した状態とは言えないだけに、ちょっとしたミスが明暗を分ける要素となり得る。ともに慎重な試合運びが予想される中で、どこまでリスクを冒して攻めに出ることができるか、好機を見極める状況判断も勝負のポイントになりそうだ。
以上
2012.05.02 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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