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【J2:第11節 大分 vs 熊本】レポート:意地とプライドがぶつかり合ったバトル オブ 九州はスコアレスドロー(12.05.01)

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意地とプライドを懸けたダービーらしい戦いだった。互いに球際で激しくぶつかり、ゴール前では体を張り得点を許さない。これぞバトル オブ 九州と感じた90分間だった。

アウェイ2連戦を終えホームに戻った大分は、これまでの10試合すべて途中出場の木島悠を先発で起用。田坂和昭監督は「相手のDFがウチの3トップにマンマークでつくと思ったので背後を狙いたかった。それと前回の試合で小手川が打撲をしていたのでフレッシュな木島を使った」と起用の意図を明かした。熊本は3トップに加えワイドの2選手に対してもアグレッシブな守備で簡単にボールを持たせなかった。指揮官の読みは間違っていなかったが、連戦の疲労は明らかで運動量が少なく、熊本のハイプレッシャーをはね返す力がなかった。セカンドボールを拾われ、耐える時間が続き、前半の決定機は38分にFKから三平和司が頭で合わせたシュートのみであった。
ハーフタイムに田坂監督から「球際や走る量で負けるな」と叱咤され、徐々に本来の動きが戻ると、チームの狙いとするピッチ幅を大きく使ったサイド攻撃が散見された。また、65分から投入された村井慎二のドリブル突破がアクセントとなり、推進力が増した。しかし、村井、宮沢正史のミドルシュート、精度の高い石神直哉のセットプレーから幾度と決定機を作ったが、熊本の最後の砦となる南雄太の好守に阻まれ、ネットを揺らすことはできなかった。

一方の熊本は試合序盤から狙い通りの試合展開であった。これまで攻守の中心であった養父雄仁が体調不良で欠場するアクシデントがあったが、藏川洋平がその穴を十二分に埋めた。原田拓との中盤の底でのバランスは絶妙で、高木琢也監督が「彼らがボールを奪うシーンもあったが、後ろの3バックが3トップにアプローチに行きやすいような場面を作ってくれた。2人がアクションを起こすことで、若い選手にいい影響を与えてくれた」と賛辞を惜しまなかった。ただ、藏川が振り返ったように「攻撃のとき、守備に力を注いでいる分、迫力が足りなかった」。ゴール前までボールは運べるが、大分ゴールを脅かすほどのものはなく5試合連続無得点に終わった。判定勝負があれば間違いなく熊本の勝利であったが、「永遠のテーマ」(高木監督)であるゴールが生み出せないでいる。ただ、「今日のような試合を続けていけば得点は取れると思うし、確信している」と指揮官の言葉は力強く、悲壮感はない。次節こそ、と期待できる試合内容であったことは確かだ。

スコアレスドローで終えたバトル オブ 九州の大分対熊本の決着は、第2ラウンド(9月24日)に持ち越しとなった。ちなみに3年目のバトル オブ 九州において、大分はいまだに勝利がない。2010年は6分2敗、2011年は3分3敗。11節を終え九州勢(北九州、福岡、熊本)のなかで最も上位の5位に位置するが、九州を制せずしてJ1昇格はない。

以上

2012.05.01 Reported by 柚野真也
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