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【AFCチャンピオンズリーグ2012 柏 vs ブリーラム】プレビュー:グループリーグ突破へ向けて、まずはこのブリーラム戦を勝たなければ何も始まらない。(12.05.01)

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4月17日に行われたアウェイの広州恒大戦を落とし、柏はグループの最下位に転落した。ここまでの順位を振り返ってみると、広州が勝点7で首位に立ち、2位が勝点6の全北現代、そして同じく勝点6のブリーラム・ユナイテッドと続く。柏は引き分けすら許されない状況にあるが、ただ幸いにもこのグループHは混戦となったため、首位の広州と柏の勝点差はわずかに3のみ。残りの2試合を連勝して勝点10に伸ばせば自力突破はもちろんのこと、首位通過の可能性すら残されている。それにはまず、このブリーラム戦を勝たなければ何も始まらない。

ブリーラムは、当初はOHANDZAとACHEAMPONG、カメルーンとガーナの2選手のスピードと突破力を前面に押し出すカウンター型のチームかと思われていた。だが、実際に対戦してみると、その印象とは大きく異なっていた。外国籍選手が攻撃の中心となり、タイ代表選手がズラリと並ぶ守備陣が守るというスタイルは変わらないが、カウンターベースではなく、JADIGEROV、KAEWPROM、NUTNUMが中心となって細かくパスを繋ぎ、丁寧なポゼッションを展開してきたのである。ブリーラムのスタイルが予想とは異なり、キックオフ直後に「あれ?」と惑わされた点も、アウェイの対戦で柏が劣勢に立たされた一因でもあろう。

それでも今回の試合は、「ボールを保持する柏」と「カウンター狙いのブリーラム」という図式が成り立つと見ている。その理由は2つ。まず、最下位に沈む柏は、是が非でも勝利を収めなければならない状況下にあり、「2勝」というグループリーグ突破の必須条件達成のためには積極的に前へ出ていく必要があるからだ。そして2つ目の理由は、ブリーラムの思い描くシナリオである。おそらくブリーラムは今回の一戦を最低でも引き分け、勝点1を上積みして最終節のホーム戦でグループリーグ突破へ勝負をかけるという思いが強いはず。そうなると初戦のように、自分たちのボールポゼッションを高めて前へ出るというよりは、リスクを冒さずに守りを固めつつ、攻撃は前線のOHANDZA、ACHEAMPONG、JADIGEROVら、外国籍選手の個の力に委ねる可能性が高い。しかも柏の「カウンターからの失点が多い」というウイークポイントは、ブリーラムもスカウティング済みに違いない。ボランチとサイドバックを含め、リスクマネジメントの意識を90分間保ち続けられるかどうか。

ただ、懸念がそればかりではないのが頭の痛いところ。今シーズンの柏は守備ブロックを作られた時にそれを打ち崩すのに手を焼き、ようやく相手守備陣のわずかな隙間を突いてDFの背後へ抜け出たとしても、ゴール前でトラップミスや判断ミスが生じて千載一遇のチャンスを逃すなど、攻撃陣がどうも湿りがち。だからこそ、リスクを冒さなければならない状況が生まれ、守備陣がバランスを崩して前へ出ようとするから試合終盤にカウンターから失点を招くという悪循環に陥っている。ブリーラムが引いてくるなら、それはそれで厄介だが、バランスを崩す必要性が訪れる前に、少ないチャンスをしっかりと決め切るべきだとしか言いようがない。

グループリーグ突破のためには2戦2勝と、もう柏には後がない。昨シーズン、負ければ名古屋とG大阪に順位をひっくり返されるというプレッシャーを背負いながら戦ったラスト7試合。あの三つ巴を制した勝負強い姿を取り戻さなければ、柏のグループリーグの突破は見えてこないだろう。

以上

2012.04.30 Reported by 鈴木潤
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