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【J2:第10節 岐阜 vs 横浜FC】プレビュー:前節で手応えと自信を得たチーム同士の対決。チャンスをいかに活かすかが大きなカギ(12.04.27)

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第8節、ホームの長良川で今季初勝利を挙げた岐阜。今節は、その後を追うように開幕後9試合目でようやく勝点3をものにした横浜FCを迎え撃つ。

前節、岐阜は3連勝と勢いに乗る栃木を相手にアウェイで引き分け、勝点を分け合った。今季初めて勝点3を掴んでアウェイに乗り込み、その勢いも生かして先制点を奪った。後半に追いつかれたものの、「アウェイで我慢するところは我慢できた。少しずつ成長している」と、服部年宏もチームの成長と手応えを語った。
初勝利を挙げるまでの岐阜の戦いを見てみると、失点の多さ(7試合で13失点)が気になるところだが、初勝利を挙げた北九州戦は完封勝利だったし、前節は後半の1失点だけに抑えることができた。守備陣を中心とした気持ちのこもった戦いぶりに、行徳浩二監督も栃木戦後、「選手たちはギリギリのところで失点を1に抑えてくれた」と称えた。北九州の4連勝や栃木の3連勝を止める勝利をあげて、内容的にも好調の相手にしっかりと戦えたことは、選手たちにとっても大きな自信になっているようだ。
ただ、勝つためには守備だけでなく得点しなければならないことも事実。「前がもっと頑張らないといけない」と話すのは井上平。栃木戦でもあった決定機をしっかり決めることが出来るかも、今節の試合を大きく左右することになるだろう。チームが上向いてきているこの「良い流れ」に、今節も乗りたいところだ。

岐阜が今節で戦う横浜FCも「良い流れ」で長良川に乗り込む。
岐阜が初勝利を挙げた第8節、湘南との試合で善戦した横浜FC(2−3で敗戦)。結果こそ伴わなかったものの、ピッチに立つ選手・監督をはじめ、その試合を観ていた誰もが手応えを感じる内容だった。そして翌第9節でようやく今季初勝利…これは同時に山口素弘監督就任後5試合目での初勝利となった。 
開幕から3試合で岸野靖之監督が解任となり、横浜FCには暗い雰囲気が漂った。「監督交代」というカンフル剤もなかなか効かなかった。しかし新監督の下で「地道に、着実に力をつけながら勝った」(山口監督)、まさに「急がばまわれ」の勝利。選手全員がピッチで気迫溢れるプレーを見せ、90分間集中を切らさなかった京都戦、2−0で試合終了かと思われた90+5分に原一樹の3戦連続弾を許して「最後の1点は余計だった」(横浜FC・中野洋司)と反省の弁も出たが、勝利という「結果」だけではなく「内容」も伴った試合に選手たちの顔には笑顔がこぼれた。そして、同じくらいの自信も表れていた。「勝てていないと、選手たちはどうしても自分たちのやっていることに不安を感じる」(山口監督)ものだが、今節は大きな自信を手にした選手たちの堂々としたプレーが期待できそうだ。

栃木戦後、岐阜・多田大介は「北九州戦で1つ勝ったからと言って、劇的に変わるわけではない。積み上げていかないといけない部分もある」と話す。横浜FC・山口監督も「まだまだ上積みが必要」と表情を引き締めた。
この一戦をモノにして、自信を深めていきたい両チーム。手にしかけている上昇へのきっかけを、4連戦の初戦となるピッチ上でどう表現するのか。両チームの戦いに注目だ。

以上
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