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【J2:第10節 千葉 vs 富山】プレビュー:しっかりと体を寄せてくる富山の粘り強い守備網を破りたい千葉。クロスの工夫、精度とワンタッチプレーを生かしたパスワークがポイント(12.04.27)

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J2リーグ第7節・水戸戦ではFW田中佑昌のゴールで今季のアウェイゲーム初勝利をあげ、これで波に乗れるかと思われた千葉。だが、第8節では岡山の粘り強い守備を最後まで崩せずスコアレスドローに終わり、第9節・松本山戦では0−1で敗れた。
これで2試合勝利なしで、2試合連続ノーゴールという結果は非常に厳しい。松本戦の38分にゴールポスト直撃で外れたシュートを打ったFW深井正樹は試合後に「自分で決められるところを決められなかったのが全て」と後悔していたが、決定的な場面での千葉のシュートは精度やパワーを欠いたものが多かった。
また、大きな問題だったのは、右のDF大岩一貴、左のDF武田英二郎の両サイドバックなどのクロスの精度。試合後、MFの兵働昭弘や佐藤健太郎も言及したが、強風の影響もあったにせよクロスが松本のGK野澤洋輔に簡単にキャッチされていた。記者会見での筆者の質問に木山隆之監督は「工夫というより質の問題。GKにキャッチされてはノーチャンス」と話し、練習で改善を図ると語った。ただし、質の問題は当然あるにしても、松本戦ではアーリークロスが多かった。これでは、松本の選手は自分がマークすべき千葉の選手とゴール前に入るボールを同時に視野に入れていられるため守りやすい。会見で木山監督も話したように、例えば19分の深井のような「もう少し(サイドに)深く切りこんでいってマイナスのボールを入れる」工夫が、得点機増加につながるはずだ。

富山は、第6節・松本戦で3−0のスコアで今季初勝利を収めてから3連敗。大分と対戦した前節は、DF福田俊介のゴールで先制したが前半にオウンゴールで追いつかれ、48分に再び福田が得点して突き放したものの逆転負けを喫した。マークする相手を簡単に放すことなくしっかり体を寄せる粘り強い守備を見せていたが、3失点とも横からのクロスで、富山の選手にボールが当たってこぼれるアンラッキーもあった。
一方、攻撃面を見ると1点目がCK後の流れから、2点目はFK後の流れから。プレースキックのボールがクリアされても拾って得点機を作り、プレースキックを単純にターゲットに当てるのではなく工夫している。また、枠内へのミドルシュートも目立ち、果敢にゴールを狙う姿は対戦相手には脅威。それだけに3失点が悔やまれる敗戦だった。

千葉にとって今節は、岡山戦、松本戦に続いて3試合連続で3バックシステムのチームとの対戦。守備時には両ウイングバックが引いてサイドのスペースを消してくるだけに、前述したクロスの工夫に加え、いかにボールを動かしてスペースを作り、相手の隙を突けるかがポイントになる。松本戦を反省して兵働は「もっとワンタッチのプレーが必要だし、ミドルシュートを打つことも大事」と話したが、その実践を望みたい。
また、松本戦の失点はCK後の流れからで、もともと千葉はセットプレー、それもプレースキックをうまく一発で合わせられたものではなく、クリアしたあとのこぼれ球からの失点が多い。それはまさに富山の前節の得点パターンだけに、最後まで集中を切らさずに守りたい。

中2日の4連戦の第1戦は金曜日のナイトゲームだが、千葉は後半からの観戦だと当日料金のチケット代がお得になる『後半割引』を実施。試合開始時間には間に合わなくてもあきらめず、スタジアムに駆け付けて選手を鼓舞し、勇気づける声援を送ってほしい。

以上

2012.04.26 Reported by 赤沼圭子
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