4月19日、昼下がりの保育園に、何だか似つかわしくない、大柄な男たちがやってきた。…といっても、怪しい人物ではなく、ガイナーレ鳥取の選手たち。クラブが定期的に行っているホームタウン活動「復活!公園遊び」のために、鳥取市のわかば台保育園を訪れたのだ。
この活動は、外で遊ぶことが少なくなり、遊びを通して人間関係を築くのが苦手な子どもたちに笑顔を、などの思いから、前身のSC鳥取時代の2003年に始まったもの。公民館や子ども会、PTA、各種団体などからの開催依頼を随時受け付け、県内各所で行っており、街中の公園や地域の体育館、今回のような保育園に、選手やスタッフが出向いている。
ポイントは、いわゆる『サッカー教室』ではない、ということ。サッカーは一切やらず、「鬼ごっこ」や「手つなぎ鬼」、「だるまさんが転んだ」といった、昔から公園で行われている遊びを、みんなで楽しもうというものだ。
この日は、すでに何度も経験している三浦旭人、福井理人に加え、これまでは他のイベントと重なることが多かった岡野雅行、今季新加入のコスタリカ代表コンビ、ケニー・クニンガムとロイ・スミスも初めて参加。それぞれ自己紹介をした後、天然芝が整備されている広い園庭で、子どもたちと一緒に駆け回った。最初は遊びのルールがよくわからず、少し戸惑い気味だったケニーやロイも、最後の鬼ごっこではピッチ上でのプレーに勝るとも劣らない?切れ味鋭い動きで、逃げ回る子どもたちを追いかけていた。
1時間の活動の最後には、子どもたちと笑顔でハイタッチをかわした選手たち。今季は開幕から調子が上がらずに苦しんでいるが、巻き返しに向けて、これまでも、これからも、かわいい子どもたちの笑顔は、ガイナーレ鳥取の大きなエネルギーとなる。
※活動の詳細はこちら!(鳥取公式)
2012.04.23 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】鳥取:かわいい笑顔がエネルギー(12.04.23)
覚えたてのジャンケンで子どもたちと勝負するケニー・クニンガム
長髪をなびかせ、この日は園庭を駆け抜けた岡野雅行
車いすを優しく押してあげるなど、笑顔が絶えなかったロイ・スミス
地元・鳥取県出身の福井理人も、普段とは打って変わってリラックスした表情
この日のリーダーは三浦旭人。いつもと同じ大きな声で園児たちをリードしていた
芝生の上を駆け回る選手たちと子どもたち
最後は子どもたちと笑顔でハイタッチをかわした選手たち