「今日はこれまでの8試合のなかで一番選手は走ったし、戦う気持ちを出した。前半は非常に良く、トレーニングでやってきたことができた。得点は奪えなかったが内容は良かった」
田坂和昭監督は試合後、無得点の悔しさを滲ませながらも、充実した表情を浮かべた。
試合は序盤から大分が主導権を握った。前線3人の積極的なプレスが合図となり、連動した守備でボールを奪う。そこからサイドを経由するスタイルと、ターゲットとなる高松大樹にボールを預け、素早く縦に攻めるスタイルを使い分け徳島ゴールを襲った。2分と5分に後者のスタイルで村井慎二が2本のミドルシュートを放てば、15分に前者のスタイルで石神直哉のクロスを小手川宏基が頭であわせた。33分には、この試合最大の決定機が訪れる。素早いリスタートから小手川、為田大貴とつなぎ、最後は村井がフリーでミドルシュートを放ったが惜しくもポストに当たる。いつ得点が入ってもおかしくない空気はあったが、前半はスコアが動かなかった。
決めるべきときに決めなければ流れは変わる。徳島は後半、鈴木達也と衛藤裕の両SHを高い位置に張らせ、大分のディフェンスラインを下げた。「前半は大分さんの動きが良かったのと同時に、うちはボールに対するポジショニングが良くなかった」と小林伸二監督。大分が前半に見せた前線からのプレスで主導権を握り返した。「前半はバランスが難しかったが、後半は前目にポジションを取れるようになりウチの展開だったと思う」(衛藤)と自分たちのスタイルを取り戻し、リズムをつくった。勝負どころと感じた指揮官は74分に徳重隆明、85分に上里一将、89分にキム・ジョンミンを投入し、勝利への執念を見せた。アディショナルタイムには、スローインから鈴木がドリブルで切れ込んでのシュートはバーにあたり勝点3は逃したが、連敗を3で止めた。
大分は後半、運動量が落ち、ディフェンスラインが上がらず、前線と中盤が間延びした。ボールの収まりどころとなり、相手を背負った状態でも味方を上手く使っていた高松大樹だったが、徐々にサポートが少なくなり孤立した。「いいサッカーをしても点を取らないと勝てない」と、流れの良かった前半で得点できなかったことを悔やんだが、「いい形になっている」と手応えを感じたのも確かだった。
互いに結果は出なかったが、ベースとなる戦い方を見出せた。勝点1以上にポジティブなスコアレスドローとなった。
以上
2012.04.16 Reported by 柚野真也
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