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【J2:第6節 草津 vs 横浜FC】レポート:草津、超強風の中で先制するも痛恨のドロー。横浜FCは永井雄一郎のゴールで勝点1をすくい上げる。(12.04.02)

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公式記録の気温は9.6度だったが、強烈な北風によって体感気温はそれよりもずっと寒く感じた。サポーターたちは寒さにじっと耐えながら草津の勝利を信じていたが、それは叶わなかった。開幕戦で勝利を挙げて以来4試合連続で白星がなかった草津だが、この試合でもサポーターに勝利を届けることができなかった。強風による悪コンデションという不運もあったが、風上に立った後半に先制しただけに勝たなければいけない試合だった。

ホーム3戦目にしてホーム初勝利を狙う草津は、前節から先発を4人入れ替える荒治療。主将御厨貴文、副将中村英之の主力CBふたりを同時にベンチに下げて、ルーキー小柳達司、有薗真吾を起用する策はギャンブルでもあった。山口素弘新監督の2戦目となった横浜FCは、FW三浦知良、MF小野瀬康介、ボランチ佐藤謙介を起用してくるなどフレッシュなメンバーで今季初勝利を狙った。

前半に風下を選択した草津は、横浜FCの攻撃をじっと耐えてチャンスを虎視眈々と狙う。今季初出場となった有薗と小柳のCBコンビが相手FWに体を寄せて球際をつぶすと、チーム全体に戦う姿勢がみなぎってくる。そして奪ったボールはシンプルに裏へ。そのボールを金成勇が果敢に追い、チームを勇気付けていった。

想定通りに前半をスコアレスで折り返した草津は後半一気にギアを上げていく。追い風を利用してポゼッションを支配すると相手陣深くへと攻め込んでいく。後半17分にはタイミングを図ったように切り札ヘベルチを投入、勝負を決めにかかる。そして直後にヘベルチが蹴った右CKのセカンドボールから待望の先制点が生まれる。

セカンドを拾った保崎淳がGKとDFの間へ絶妙なボールを落とすと、金成勇が果敢に飛び込んでGK関憲太郎と交錯しながらも執念でゴールへと押し込む。アシストした保崎淳は「あれはソンヨンのプレーがすべて。今季一緒に移籍してきて努力していたので絶対に決めてほしかった」と金成勇のアグレッシブなプレーを称えた。決して華麗ではなかったが、草津らしい泥くさいゴールでチームはホーム初勝利を飾るはずだった。

だが甘くはなかった。草津はリードした70分過ぎからしだいにボールが動かせなくなり横浜FCにリズムを奪われていく。その空気をチームが読めなかったことが悔やまれる。そして75分、ワンツーで右サイドを突破されると佐藤謙介にサイドをえぐられて風を計算に入れたかのような絶妙なクロスをゴール前へ送られる。そして途中出場・永井雄一郎に豪快なヘッドを決められて同点に追いつかれてしまう。GK北一真が飛び出して防ぎにいったが、サイドを完璧にえぐられ永井をゴール前でフリーにした時点で対応が後手に回っていた。草津は終盤に猛攻をみせたが失った勝点2を取り戻すことはできなかった。

山口新監督は出身地での監督凱旋となったが、厳しい展開の中で勝点1を拾い上げた。1点ビハインド後の強烈な向かい風の中、冷静に交代選手を送り込み同点に持ち込んだ。トレーニングで動きの良かった選手にチャンスを与え、チームを活性したことは明るい材料だ。山口監督は「今までだったら失点した時に下を向いてしまったかもしれないが今日は前を向いて戦うことができた」と選手を評価。指揮官と選手の信頼が横浜FCを復活させるはずだ。

一方、プラン通りにゲームを進めながらも同点に追いつかれた草津としては痛恨のドローだ。永田拓也、有薗真吾、小柳達司ら初先発した選手が奮闘したのは好材料だが、勝負所で耐えられない甘さが依然として残っている。勝てる試合を拾わなければ上位について行けない。副島監督体制3年目となる今季は継続したチーム作りによってスタートダッシュを仕掛けるはずだったが、その目論見が崩れている。今節もJ2全体をみるとライバルクラブが熱い戦いを演じている。このままでは白熱のリーグ戦から完全に取り残されてしまう。

以上

2012.04.02 Reported by 伊藤寿学
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