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【J2:第5節 富山 vs 北九州】レポート:18歳ルーキーの2戦連続ゴールを含む3発で北九州が初の連勝。富山の初勝利は来週へ持ち越し。(12.03.26)

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北九州が後半の3得点で富山を押し切り、今季初の2連勝を飾った。富山は2度のリードも生かせずに逆転負けを喫し、未勝利脱出は次節へ持ち越しとなった。

気温4度。時折、雪やあられが降る悪天候の中でゲームは行われた。北九州は今季初勝利を挙げた前節と同じメンバーが先発。一方の富山は前節までの[3−6−1]から、[3−5−2]へとフォーメーションを変えて臨んだ。調子の上がっているFWの黒部光昭と苔口卓也を同時に起用し、MFソ・ヨンドクをトップ下に置く攻撃的な布陣で今季初勝利を狙った。

前半30分までは北九州ペースで進んだ。早めに前線に送って起点をつくり、敵陣でボールを回して揺さぶった。FWの渡大生と池元友樹がみせる縦へのスピードが効果的で、富山にじわじわと圧力をかけた。15分にバイタルエリア付近でMF木村祐志がフリーになってミドルシュートを放つ。獲得したCKは前半だけで7本にのぼった。
富山は26分に苔口が足首を痛めて西川優大と交代するアクシデントがあったが、徐々に相手のパスワークにも慣れて盛り返した。45分、黒部が右サイドから中央に切れ込みながら放ったグラウンダーのミドルがGKを襲う。アディショナルタイムには、ボランチの吉井直人が狙い澄ましてゴール前のルーズボールに飛び込んでチャンスをつくった。そこから小刻みにつないで最後は西川が吉井とのワンツーで抜け出し、移籍後初得点となる先制ゴール挙げた。

後半に入っていきなり北九州が追い付く。同3分、木村のクロスに池元が頭で合わせて今季初得点をマークした。しかし同5分には黒部がCKをニアからヘディングで流し込んで再び富山が勝ち越す。その後も西川がサイドに走ってボールを引き出すなどして押し気味に進めた。この流れを北九州に引き戻したのは前節に決勝点を挙げた18歳のルーキー渡だ。同21分、MF森村昴太がGKとDFラインの間を狙って左サイドから低い弾道のクロスを入れる。DFがクリアし切れずにこぼれたところを渡が押し込んだ。三浦泰年監督が「ハングリーで、野心を感じる」と評する若武者がまたもやチームを勢いづけた。

そして後半40分、北九州のCKを巡る攻防が勝負を分けた。この試合10本目となるCKでショートコーナーを選択し、中央でフリーになったFW端戸仁が左足から弧を描くシュートをゴール左上に沈めて逆転に成功した。「選手たちが相手の裏をかくプレーを考えて実行した。非常によいアイデアだった」と試合後の三浦監督は満足げ。ここぞという勝負所で機転を利かせ、さらには鮮やかなシュートを決めた力量を称えたい。
対する富山の安間貴義監督は「いつもなら(ボール保持者に)アプローチに行っている場面でゴール前にへばりついてしまった。勝ち慣れていないからこそ、負けたくないという気持ちが強くなって引き過ぎたのかもしれない」と振り返った。未勝利であることが心理面、そしてプレーにまで影響を及ぼし始めているのだろうか。この分析の通りならば、チームは開幕5戦目にして厄介な悩みを抱えたことになる。1つ勝てば事態は好転する。楽観はできないにしろ、悲観して自縛に陥ることも戒めるべき。いつものように、「下を向かず、前を見てやっていく」(MF大西容平)ことが肝心だ。

今回、新加入選手に今季期待した「プラスα」がいくつも確認できた。西川が得点し、途中出場したMF明堂和也は果敢な仕掛けでチャンスをつくった。2点目をアシストしたMF加藤弘堅のプレースキックからはかなりの得点が見込めそうだ。今後、ここまで逃してきた勝点を実力で取り返すことは十分に可能だろう。

以上

2012.03.26 Reported by 赤壁逸朗
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