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【J1:第3節 仙台 vs 大宮】レポート:ハーフタイムで両者の立場は逆転。スコアも逆転。プレッシング復活で盛り返した仙台が開幕3連勝を飾る(12.03.25)

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試合を終えて渡辺広大は報道陣に「ハーフタイムには監督から久しぶりに喝を入れられました」と明かした。前半、早い時間に今季リーグ戦初失点を決められ、アウェイチームの大宮ペースで進められ、1点のビハインドで折り返した。「ホームなんだから勝つしかない、ひっくり返す、という気持ちになりました」(渡辺)。

昨年の第20節にも同じようなことがあった。その時のカードも、場所は違えど仙台の相手は大宮。いいところなく2点のビハインドで折り返したチームに対し、手倉森誠監督は「逆境を跳ね返してきたお前らはこんなものか!」と雷を落としたという。その結果、内容が一変、追いついて見せた。

その時を思い起こさせる試合展開だった。立ち上がりから仙台の守備陣に、大宮の高いポジションの選手達が献身的にプレッシャーをかけ、ミスを誘う。「つなごうとして消極的になっていたところがあった」(柳沢敦)という仙台が大宮のプレッシャーから逃れるために出したボールは、大宮にカットされ、逆襲を招く。大宮はインフルエンザでカルリーニョスを欠いていたが、その不在を感じさせないかたちで試合を進めていた。上田康太とチョ ヨンチョルのシュートがゴールマウスに嫌われていなければ、前半だけで勝負は決まっていたかもしれない。

そこで冒頭の渡辺の話になる。そして、「我々の持ち味は何なんだ。トライすることだ。もっと強気で、前で取ることだ」(手倉森監督)という精神面での立て直しをはかるための一喝があったばかりでなく、仙台には戦術的な修正が施された。「相手が落ち着く前に裏を取れ」(手倉森監督)という意図のもと、ロングボールで相手を押しこみ、そこから中盤でのこぼれ球を拾って逆襲につなげていった。
「前半は(ボールを)おさめるところと裏に抜けるところのメリハリがつかなかったけれど、後半はうまく修正できた」と振り返った太田吉彰が、この後半に逆襲の切り込み隊長となった。献身的なプレッシングで相手守備陣のミスを誘い、さらにスペースへの飛び出しで同点ゴールを奪取。これを皮切りに、仙台は後半だけで4点を連取した。

対照的に、大宮は仙台に押されるようになってからは前半に猛威を振るったプレッシングの勢いが落ち、広げられたスペースを突かれてしまった。「プレッシャーがある中でもボールを動かしていかなければならない」(渡邉大剛)という課題を得る結果となった。
「逆転することは簡単なことではないと思いますが、そういう意味でもチームは今いい状態にある」と柳沢は開幕3連勝を飾った心境を語るとともに、「今日の反省も次の試合につなげていければ、さらにチームとしてレベルが上がっていくと思います」と続けた。シーズンはまだ始まったばかり。両チームとも、前後半で内容が逆転したこの試合の経験が生きるときは、これから少なからず訪れるだろう。

以上

2012.03.25 Reported by 板垣晴朗
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