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年間を通してみれば、他のカードと同様に34分の1の試合にすぎないが、されど『特別』な一戦なのが、この『大阪ダービー』だ。過去の通算対戦成績はG大阪が18勝2分8敗。その数字が、関西の雄としてのG大阪のプライドを物語る。事実、守護神・GK藤ヶ谷陽介は『ダービー』戦への思いをこう語る。
「もちろん、他の試合も同じように勝ちたいと思っているけど、やはりダービーは特別な試合ですから。今の状況を抜け出すには『勝つこと』が必要だし、ましてやそれが、ダービーとなれば、喜びも、勝利がもたらす勢いも間違いなく倍増しますからね。それこそが『ダービー』の戦いの重さを示していると思う」
だからこそ、もちろん、G大阪はこの一戦を勝ちに行く。
確かにACLに続き、J1リーグの開幕戦も敗れた今、チームの雰囲気は決していいとは言い難い。近年、『常勝』を義務づけられてきたチームだからこそ、3失点を喫しての公式戦2連敗は、チームに、選手に重くのしかかってもいる。だが、同時に、その現状はチームに『変化』が必要だということを指摘しているし、選手もそれを自覚している。
「リーグ戦は34試合トータルした戦いで、1つずつの積み重ねが優勝につながりますから。そう考えるともちろん、たった1つでも負けは痛いし、先のことを考えても、早いうちに出遅れると取り戻すのが大変だというのも自覚していますから。また、白星をとることで状況が変わる、自信がついてくることもあると思うし、変えなければいけないという思いもあるからこそ、次のセレッソ戦はしっかりと勝点3を手にしたい」(MF遠藤保仁)
勝利を引き寄せるために、今一度、共通意識を深めるべきなのは『守備』だろう。攻撃的サッカーをスタイルとするG大阪ゆえ、思うように攻撃の形が作り切れていないことは確かに深刻な問題だが、ここ2試合の戦いを見る限り、その背景には、早い時間帯における失点がチームの流れを悪くし、自分たちの首を絞める結果になっているという現実もある。そのことを個々がしっかりと自覚して戦えるか。チームスタイルを思えばこそ決して受け身になる必要はないが、攻撃力を存分に発揮するためにも全員が守備意識を高く持った中でボールを奪い、攻撃へと転じたい。
「ここ2試合は相手に先に、しかも早い時間帯に点を獲られて苦しい展開を招いているところもある。先制点を獲ることができたら、気持ち的にも、サッカーそのものも余裕を持って試合を運べると思うからこそ、チームとしての守備はもちろん、僕ら守備陣もしっかり耐えなければいけない。流れは自分たちで変えなければいけない。そのためにも、とにかく勝つこと。そこに拘って戦います」(GK藤ヶ谷)
「神戸戦はロングボールが多くなっていたし、チームとしていい形でボールを持てることも少なかった。ボールを持っても、全体が間延びしていることもあってお互いの距離も遠いし、角度も悪かったですしね。C大阪戦ではそのあたりをしっかり修正した中で、より効果的に攻撃に繋げられるようにしたい」(MF遠藤)
『大阪ダービー』における過去の通算対戦成績は先に記した通りだが、そのうち、今節のような『アウェイ戦』でもG大阪は、7勝2分5敗と有利な勝率を誇っている。確かに、チームはいま、苦しい試合が続いているが、その数字に見るプライドも、勝利への執念も選手たちは決して失っていない。そのことを、今節の決戦の舞台、長居スタジアムの地でしっかりと示して欲しい。
以上
2012.03.16 Reported by 高村美砂
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