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ホーム・ユアテックスタジアム仙台での開幕戦を勝利で飾った仙台。昨季2戦2敗だった鹿島に無失点で勝利したという結果の面だけでなく、今季より取り組んでいる戦法のひとつ、「高いエリアでコンパクトな布陣を敷く」ということをある程度実践できたという内容面での収穫も得ることができた。
「勝って驕らず」のモットーを持つ手倉森誠監督は、「喜びを味わうのはその日だけだ」と鹿島戦後にチームに呼びかけた。昨季上位を争ったり直接対決で負け越したりした相手と多く当たる序盤戦の厳しさを認識した上で、仙台は横浜FMとの今季初となるアウェイ戦に挑む。
「鹿島戦からのフィードバックとして細かいところの確認作業もしました。おそらく鹿島よりも横浜FMはオープンな展開を狙ってくるでしょうから、我々はもっとメリハリの利いたサッカーをできるようにならないといけません」。指揮官は15日の練習前に念入りにミーティングをおこなった理由を述べた。開幕戦で柏相手に3-3と、確かにオープンな打ち合いを展開した横浜FMを相手に、同じ戦い方で付き合ってしまうと間延びした布陣でスペースを与えてしまうことになる。「そうなったときに、スペースをしっかり使う力を持った選手がいるのが横浜FMの怖いところ。締めるところを締めて、コンパクトな戦いをできるようにしたい」と、鎌田次郎も注意する。
ただし、敵地でコンパクトなかたちを維持することにはリスクも伴う。特に最終ラインの裏のスペースは、オフサイドギリギリの攻防が展開されることが予想される。「鹿島戦は最初としては悪くない内容で終えることができましたが、押し上げのタイミングなどはしっかり修正した上で次に臨まないと」とは、最終ラインの一角を形成する左サイドバックの田村直也。
元仙台で最終ラインの裏も突くことができるマルキーニョスとの再会は、本人の負傷により延期されそうだ。しかし彼がいなくとも、大黒将志や小野裕二といった攻撃陣は裏のスペースに抜け出す巧みさを持ち合わせている。だからこそ手倉森監督は先に挙げたメリハリの一例として、「コンパクトなかたちを前で作るのか、大黒たちを走らせないために後ろに持ってくるのか、状況によって明確にしていきたい」と、布陣を敷くスペースの場所にも気を使う。
以上に気をつけながら、仙台としては相手のパスの出し手と受け手の両方にスペースを与えない囲い込み守備でボールを奪い、逆襲に繋げたいところだ。パスでスペースを突く力に最も秀でる梁勇基こそ負傷で不在だが、速さでスペースを突く関口訓充や太田吉彰は揃って好調。フィニッシャーとしては横浜FM戦3戦連続得点中の赤嶺真吾や、地元神奈川での出場に意欲を見せる武藤雄樹もコンディションがいい。彼らにボールを託すためにも、やはり相手にスペースを与えずに素早く攻撃に切り替えられるような布陣を維持する必要がある。
新戦法をものにしている途中の仙台が、敵地でどのようにスペースを使って横浜FMを攻略するのか。限られた空間を巡る熱い攻防にご注目いただきたい。
以上
2012.03.16 Reported by 板垣晴朗
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