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三度勝ち越しながら、後半アディショナルタイムに追い付かれ、柏は開幕戦での白星を逃した。昨シーズン、先制した試合は17戦16勝1敗。前半をリードで終えた試合は15戦全勝というデータを考えれば、“柏らしくない”試合だったと言わざるを得ない。
ただし、今節は過密日程にあったここ数試合とは異なり、試合間隔が1週間開くという点では柏にとって大きな意味を持つ。開幕戦に出場した選手たちは、試合翌日の練習はオフとなり、その後も入念なリカバリーと浦和対策を練って今週末の試合に備える。「1週間開いて、みんなで良い準備ができた。良いゲームができると思う」(大谷秀和)。
月曜日に行われた水戸との練習試合では、横浜FM戦のスタメンから外れた選手、北嶋秀朗、澤昌克、水野晃樹、栗澤僚一、那須大亮たちが好プレーを見せた。特にここまで戦列を離れていた栗澤の復帰は心強い。本人も「練習試合で90分間プレーできたのは大きい。ボールの感覚も良かった」と復帰に手応えを感じており、ネルシーニョ監督も「クリ(栗澤)は我々のサッカーのやり方でしっかり経験を積んできた選手。周囲からの信頼も厚く、ゲームオプションを考えられるレベルになって戻ってきた」と語る言葉と表情からも、昨シーズンの優勝に大きく貢献したバランサーへの信頼の高さが窺える。丁寧にパスをつなぐ浦和が相手だけに、栗澤のように中盤で相手を潰せる選手が入れば、柏の守備が安定するとともに、奪った後のカウンターを繰り出す効率性も増す。
また、ここまで一度も出番のない新加入の那須が柏移籍後初めてスタメンで出場するかもしれない。近藤直也が浦和戦を欠場する可能性があり、となると増嶋竜也とセンターバックコンビを形成するパートナーは那須が筆頭となる。「戦術面で気になるところがあったらドゥー(近藤)に聞いたり、積極的にコミュニケーションを取ってきたのでチームのやり方に慣れてきた。自分にとって今までとは違うチャレンジの移籍。自分はピッチに立てば自然と感情が出るタイプなので、気負わずにやりたい」(那須)とモチベーションは非常に高い。実力と経験を兼ね備え、レベルの高いコーチングと熱いメンタリティを持つ那須の起用は、これからの長い今シーズンを見据えても柏にとってプラス材料となりえるはず。柏にはいないタイプのDFだけに、チームにいかなる化学変化をもたらしてくれるのかが楽しみだ。
昨シーズン、浦和との対戦成績は柏の2戦2勝。さらに、柏は埼玉スタジアム2002とは相性が良く、2007年以降の4戦は柏の2勝2分だ。新たに名将ミハイロ ペトロヴィッチ監督が就任し、槙野智章、阿部勇樹といった代表クラスの新加入もあった。しかも今節は浦和にとってホーム開幕戦。柏が昨シーズンと同じイメージで敵地に乗り込めば、間違いなく手痛い目に遭うだろう。もちろん浦和は強敵であることには変わりないが、裏を返せば、まだ指揮官が替わったばかりでチームが成熟していないからこそ、付け入る隙も十分ある。横浜FM戦では、“スタンダード”を発揮できずにゲームをコントロールし切れなかった柏だが、3カ月前に優勝の歓喜に沸いた相性の良い場所で、2012年シーズンのリーグ戦初白星を目指す。
以上
2012.03.16 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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