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鹿島から移籍のMF小谷野顕治がプロ入り初スタメンを開幕戦で果たす。ポジションは4-4-2の右サイドハーフが有力で、持ち味の機動力とパスワークを武器に自らの新潟デビューを勝利で飾る。
「開幕戦ですが、特に意識しているわけではないです」。小谷野はリラックスした表情を見せる。ただ、それとは裏腹にプレーは激しさを増してきた。8日に行った実戦形式の練習では、1本目に主力組でプレー。4-4-2のサイドハーフに入った。豊富な運動量で起点になると同時に、ゴール前に詰めて得点もマーク。守備でも1対1の場面でしつこさを発揮した。9日の紅白戦(非公開)ではアシストもマーク。「周囲とのコンビネーションは良くなっている」と手応えを感じた。
「ラストパスの精度を高めたい」。川崎F戦での第一の仕事をこう意識する。ツートップが予想されるブルーノ ロペス、矢野貴章はともに突破力がある。2人に前を向かせるパスを出すことで得点機会を演出する。そして「自分もゴールに絡めるように」。混戦でのこぼれ球や、相手守備の隙間に顔を出して、自身のプロ初得点を狙いに行く。
5年在籍した鹿島では、リーグ戦出場4試合にとどまった。一見モチベーションが下がりそうな状況。それでも試合に向けた準備を整え続けて過ごした。その中でやってきた新潟からのオファーに「チャンスだと思った」。下部組織から所属していた鹿島を離れる決断はポジティブだった。その思いの通り、高知、静岡のキャンプを通じて埋もれていた力をアピールしてきた。
ボランチ、トップ下、サイドハーフと練習試合を通じてさまざまなポジションをこなした。「でも、どのポジションでもやることは同じ」。豊富な運動量と攻守の切り替えの早さが求められる新潟のサッカーは、持ち味を発揮するのに適している。「もっと判断を速くして、スムーズにボールが回るようにしたい」。さらに機能するためのテーマもみつけた。
開幕スタメンは初。「楽しみです。普段通りに自分のプレーをしたい。何より勝利に貢献したい」。淡々と熱く、新天地での第一歩を記す。
小谷野だけではなく、新潟は新戦力がカギを握る。ドイツ・フライブルクから1年半ぶりに復帰した矢野、G大阪から移籍のFW平井将生、初来日のブラジル人選手、MFアラン ミネイロ。「新しい選手たちはキャンプを通じてチームに溶け込んだ」。黒崎久志監督は言う。高い位置でボールを奪い、速く攻める。そこに小谷野、アランら中盤の新戦力がマッチすることで、最終ラインから中盤でボールを回してゲームを作る形を加えてきた。
キャンプ中の2月25、26日、新潟県聖籠町のクラブハウスのピッチを、サポーターの有志がクラブスタッフらと協力して除雪した。1メール以上あった積雪を除き、チームが練習できるピッチを確保した。積雪の状況によっては、地元で練習できないまま開幕を迎える可能性があった。黒崎監督は感謝の言葉を繰り返す。「こうして開幕を迎えられるのもサポーターや関係者のおかげです。彼らのためにも勝たないと」。新潟の全てが一丸になって、2012年のシーズンがスタートする。
以上
2012.03.09 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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